2022.04.17

CARS

実用的で快適だけど紛れもなくフェラーリ! ポルトフィーノMに5人のモータージャーナリストが試乗【2022年エンジン輸入車大試乗会】 

フェラーリ・ポルトフィーノM

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続いて、山崎元裕、藤島知子、金子浩久の3名のインプレッション。先代のポルトフィーノから進化をした点が多いポルトフィーノMだが、特に山崎、金子の両名が語っている快適な乗り心地は、特筆に値する改良点のようだ。

乗り心地の素晴らしさも相まって、常にエレガンス/山崎元裕

ポルトフィーノとは、地中海に面したイタリアの小さな港町であり景勝地の名前。それをダイレクトに車名とするくらいだから、「こういうところに2人で行って、お休みを満喫しなさい」とでもフェラーリも言いたいのだろう。フェラーリとしては最近珍しくなったリトラクタブル・ハードトップを採用し、わずか14秒でクーペとカブリオレという2つのスタイルに変化させることができるポルトフィーノ。それをマイナーチェンジを意味するモディフィカータ、「M」モデルに進化させることで、さらにそのシチュエーションを魅力的なものにしてくれた。ポルトフィーノMに試乗してまず気づくのは乗り心地の素晴らしさだ。それまでのポルトフィーノから角が取れ、路面からの突き上げ感も実に巧みに処理されるようになった。ステアリングに備わるお馴染みのドライブ・モードを変化させるマネッティーノは、従来のコンフォート、スポーツ、ESCオフに加えてウエットとレースを追加。もちろん2人の時間のためにはコンフォート・モードで十分。その空間は常にエレガンスの一語に尽きる。



実用性を備えながらも、心躍らせるDNAは健在/藤島知子

カリフォルニアTの後継モデルとして2018年に日本に上陸したポルトフィーノ。今回試乗したのは2020年秋に登場した「ポルトフィーノ M」で「M」はイタリア語でモディファイを意味する頭文字だ。V8 3855ccターボ・エンジンをフロントフードに収めたロングノーズのボディは電動開閉式のメタル・トップを備えている。そのスタイリングはパフォーマンスを磨いた内面的な鋭さと繊細さが融合したディテールにアップデートされている。イタリアの港町・ポルトフィーノの名に相応しく、海沿いのルートでルーフを開け放ってドライブすると最高の気分に浸らせてくれる。スーパーカーは一般道で持て余しがちだが、このモデルは8段DCTがリズミカルにシフトアップさせていくと同時に低回転を維持しながらスマートに流せる。ところが、いざ踏み込むとエキゾーストの音圧が途端に胸を高鳴らせて、秘めたスポーツ性を味わいつくしたい衝動に駆られる。ゴルフバッグを収納するといった実用性を備えながらも、魂は紛れもなくフェラーリ。心躍らせるDNAはしっかり息づいているのだ。



質感や操作感はフェラーリならでは/金子浩久

電動開閉式ハードトップを備えたポルトフィーノの進化版。進化したのは、フロントに搭載される3.9リッターV8エンジンのパワーアップ(最高出力が20psアップして620ps)とデュアルクラッチ式トランスミッションの8段化。走り出して実感させられるのが、上質な乗り心地。路面の細かな段差なども、ごく一瞬でしなやかに吸収するところに懐の深さが垣間見えた。長時間かけて長距離を巡航する際には、特にありがたみが増してくるだろう。ハードトップの開閉時間を実測すると、開けるのに22秒、閉めるのに23秒。停止せずとも開閉できた。開けても、窓ガラスを上げていれば風の巻き込みはほとんどなく、快適。プラス2の後席も備わっているので、日常的な使用にも十分に耐えうるだろう。リアルの針を備えたタコメーター以外の表示はすべてデジタル化され、どれも見やすい。シートや内装の革も上質。変速用のパドルの操作感も精密でタッチが素晴らしい。軟派っぽいイメージを拭い去れない小型版だが、質感や操作感はフェラーリならではだ。

ステアリング・ホイール上に装備されるマネッティーノのダイヤルにはレース・モードを追加。インテリアは運転席と助手席の周囲がそれぞれ独立した繭のような形状を持つ。フロント・ミドシップに3.9リッター V8ツインターボを搭載。

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写真=柏田芳敬(メイン)/茂呂幸正(サブ)

(ENGINE2022年4月号)

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