2022.04.30

CARS

ストリートで楽しむならベストチョイス! マクラーレンGTに5人のモータージャーナリストが乗った【2022年エンジン輸入車大試乗会】

マクラーレンGT

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2022年上半期の注目モデル34台を大磯プリンスホテルの大駐車場に集め、38人のモータージャーナリストがイッキ乗りした恒例の大型企画、エンジン大試乗会。マクラーレンのラインナップでも異色の存在と言えるGT性能を重視したモデル、マクラーレンGTには、国沢光宏、島下泰久、斎藤 聡、石井昌道、藤原よしおの5人のジャーナリストが試乗した。

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快適性を向上させたグランドツアラー

GTはマクラーレンのロードカーではすっかりお馴染みの斜め上へと開くデイヘドラル・ドアと、スポーツ・シリーズ各車に比べずっと低く細くなっているサイドシルの組み合わせによって、乗降性を格段に向上させている。さらにグランドツアラーとしての快適性を向上させるため、ドア・シールの変更や、ノイズキャンセリング・テクノロジーを採用した特注のピレリPゼロを装着している。車体中央に配置された620ps/630Nmを発揮する4リッター V8ターボ・ユニットは7段のデュアルクラッチ式自動MTを介して後輪を駆動する。最高速は326km/h。0-100km/h加速は3.2秒。全長×全幅×全高=4685×1925×1215mm。ホイールベース=2675mm。車両本体価格=2695万円。



とにかく乗りたい人には最高のチョイス/国沢光宏


540Cと570Sがカタログから無くなった後、マクラーレンの入門モデルとして登場したのがGT。570psの570Sよりパワフルな620psエンジンを搭載しながら2695万円だ。ライバル勢と比べたらリーズナブルに思えてしまう価格設定がステキです。とはいえ平均500万円以上のオプションを付けるようですが(笑)。私は「上がり」のクルマの有力候補としてマクラーレンを考えるのだけれど、もう3~4年したら中古でGTを買えるようになるかもしれない。乗ると一般道じゃ全て「使い切れませんね!」。圧倒的に速いとしか表現出来ない。先日765psの765LTスパイダーに乗ったのだけれど、ポンコツ評論家のためか、145psの違いは解らなかった(泣)。GTで高速道路を走っていれば間違いなく王様だし、箱根ターンパイクを走ってもアクセルを4分の1くらい踏めば神様のようなパフォーマンスだったりして。私のように「とにかくマクラーレンに乗りたい」という人には最高のチョイスだと思う。お金に余裕があれば上を目指して欲しい。



その乗り心地の良さにうっとりするほど/島下泰久

何度乗ってもうっとりしてしまうのが、その乗り心地の良さである。他のモデルよりもしなやかに躾けられたサスペンションは、いかにも上等なダンパーらしい滑らかなストローク感で、いつもため息をつかせるのだ。開放感あふれる室内の明るい雰囲気、そして長いホイールベースがもたらす姿勢変化の少なさもマクラーレンGTの快適な走りを形作っている。まさにグランドツーリングに誘う走りがそこにはある。それでいてワインディング・ロードでは、高いロードホールディング性にミドシップらしい鼻先の軽さが相まって、爽快な走りを堪能できる。動力性能にも不満などあるはずがなく、どこから踏み込んでも加速は意のまま。更に、油圧アシストにこだわったパワーステアリングの手応えは極上という具合で、このクルマ、GTとして設えられてはいても、やはり心底マクラーレンなのだ。スポーツカーだからとハレの日にだけ連れ出すのではなく、毎日でも乗りたい。そんな私にとってマクラーレンGT、まさに理想の1 台だと再確認したのだった。


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