絶妙なカラーリングの組み合わせは、各社が注力するスポーティなデザインをいっそう引き立て、2022年の大きなトレンドになること間違いなし! 時計ジャーナリスト菅原茂氏とENGINE編集部の時計担当前田清輝が、ハミルトンの魅力を紹介する。
かくもオシャレに変身したミリタリーウォッチ
1892年にアメリカのペンシルバニア州ランカスターで創業したハミルトンは創業130年。現在スイスに製造拠点を構えているが、長年アメリカで築いた歴史とヘリテージを生かした個性的な時計が世界中で人気の的だ。
アウトドア好きに親しまれている「カーキ フィールド」の最新作は、チタンによる新しい38mmと42mmのケース、ニュアンス豊かなカラーで彩ったミリタリーオリジンのダイアル、そしてヌバックのストラップが特徴だ。これらの絶妙な組み合わせにより、シティエレガンスのテイストが際立つ、極めて洒落たセンスの時計に仕上がった。
カーキ フィールド チタニウム オート 38mm
コレクションに新しく加わった38mmの「カーキ フィールド」は、男女を問わず着けやすいサイズ。加えてチタンが用いられているので装着感が軽快で、タウンユースやデイリーユースにも最適。ミリタリーオリジンのダイアルにもオシャレ感が漂う。自動巻きムーブメントH-10は標準持続時間80時間。チタニウム、10気圧防水。カーキダイアル(上)とブラックダイアル 各11万9900円。
38mmの新作には、ブラックPVD加工のチタンケース、独特なグレーダイアルを採用するモデルも。12万8700円。
菅原 個人的にも所有するハミルトンの腕時計は、スイスとは微妙に異なるデザインセンスがいい。洗練度を高めたスタイリングと、高性能のハミルトン専用ムーブメントを用いた数々の新作も愛好者には見逃せないだろう。近づきやすいリアルな価格も相変わらず。130周年の今年、まだまだ物欲を刺激するような新作が登場しそうだ。
前田 新たにチタンケースをまとったブランドを代表する名作「カーキ フィールド」だが、今回はケース直径38mmのモデルが新たに加わった。42mmだと「ちょっと大きいな」と感じていた手首の細い人や女性にもピッタリのこのサイズの登場は嬉しいかぎり。また、ダイアルカラーも充実し、個人的にはコンクリート調がユニークで気になるところ。
カーキ ネイビー スキューバ300m防水のダイバーズウォッチにも新作がラインナップ。スーパールミノバ加工のドットインデックスと針を配した希少なホワイトダイアルと、逆回転防止ベゼルにセットした鮮やかなブルーセラミックが爽やかな印象をもたらし実にオシャレだ。自動巻きH-10。標準持続時間80時間。ステンレススティール、ケース直径43mm。13万2000円。文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)
(ENGINE2022年6月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。