2022.10.26

CARS

エンスト頻発で入院しましたぁ〜!? エンジン編集部のちょっと古いベンツの連載【メルセデス・ベンツ300TE(1992)長期リポート #146】

エンジン編集部の長期リポート44号車/メルセデス・ベンツ300TE(1992)

全ての画像を見る
最近も人気の124

advertisement


アロハモータースに到着すると、R107型の300SLや124型のセダンなどが車庫に入っていた。アロハモータースの創業は昭和43年。メルセデス・ベンツを中心に輸入車のメインテナンスをずっと手掛けてきた。44号車をみてもらっている間、124型メルセデス・ベンツについて話を聞いた。

「いまも人気があるようで、124を買ったんだけど、みて欲しいというお客さんは結構来ます。124は“復活するクルマ”ですね。手を加えればキチッとなります。足回りなんか、ブッシュを取り換えると見違えます。パリッとした乗り味が蘇って、そこからしばらくいい感じで乗れる。そこが124の魅力ですかね」

代表の小野里 茂さんが言う。

「124の後に出た210型と比べると全然違う。210は鉄板も薄くなったし、コスト落したなあって思いますよ。それから、124は整備がしやすい。なんか込み合ってるなあと思っても、実は簡単に外せたというようなことが多い。メカニックとしてはありがたいです」

44号車のエンジン・ルームを覗いていたメカニックの菅野 潔さんも124を絶賛した。

44号車のエンジン・ルームをチェックする菅野 潔メカニック。「14万kmから20万kmのお客さんが多いですね。44号車はうちで面倒をみている最長距離車ですよ(笑)」

弱点はどこですか? と聞くと、「定番はエンジン・オイル漏れですね。ヘッドガスケットのへたりが原因です」と、菅野さんが即答した。

44号車も重症ではないが、オイル漏れはいつも指摘される項目だ。

「メルセデス・ベンツを長く扱っていますので、このまま様子を見たほうがいいのか? すぐ対処したほうがいいのか? そういう判断ができます」と、小野里さん。ちょっと古いメルセデス・ベンツに乗る者にとって、心強い言葉だ。

小野里さんに、長く乗るコツを聞いた。

「乗って帰ってきて、電動ファンがガンガン回っているうちに、エンジンを切らないほうがいいです。エンジンを切った後でもファンが回るクルマもありますが、124はエンジンを切ったらファンも止まります。クラシックの部品を熱で劣化させないちょっとした我慢です。内外装については保管場所に尽きますね」

さて、アイドリング・ストップ現象を解決するために、過電圧保護リレーを交換した44号車。しばらくこの状態で様子を見ることとなった。

アロハモータースは積極的に中古車販売をしているわけではないが、この日は2台のちょっと古いメルセデス・ベンツにプライス・タグが付いていた。それが下の写真の2台である。





「300SLは1986年式。委託販売車両です。うちで20年ぐらい面倒をみているクルマです。1994年式のE280リミテッドは新車からずっと面倒をみてきました。もちろん整備記録は全部あります」

E280の価格は90万円! う~ん! しびれます!

文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正

■44号車/メルセデス・ベンツ300TE(1992)
Mercedes-Benz 300TE(1992)
購入価格 168万円
導入時期 2008年9月
走行距離:31万4300km

(ENGINE2021年11月号)

◆連載一覧を見る!
エンジン編集部のメルセデス・ベンツ300TE(1992)長期リポート の連載一覧

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement