2022.11.18

CARS

ライバルはディフェンダー130か? 電気自動車も7人乗りの時代 家族を意識したメルセデス・ベンツEQBに試乗!

7人乗りのメルセデス・ベンツEQB

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十分に洗練されている

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第3弾モデルともなれば走りっぷりはもう十分に洗練されている。ドライブ・モードのセレクターに加えて、ステアリング・ホイールのシフト・パドルで回生ブレーキ・レベルを調節できるところもEQAと同様。左のダウン側を引けば「D-」で回生を強くすることが可能、アップ側を引けば「D+」で、ほぼコースティングするようになり、デフォルトの「D」と合わせて3段階、さらにどちらかのパドルを長引きするDオート(フロント・レーダーで前走車などを検知して回生ブレーキを自動制御する)を足して計4段階にブレーキ回生レベルを切り替えることができる。ちなみに250の0-100km/h加速は9.2秒、350は6.2秒、最高速はどちらも160km /hという。

3列目はやはり非常用で身長165cmまでの但し書き付き。

EQBのボディは事実上GLBと同じ。EQBはフロアがわずかに高くなっているというが、言われないと気付かないぐらい自然で、2列目シートのスライド機構も維持されている。

課題はやはり車重(250は2100kg、350は2160kg)に起因するボディ・コントロールだろう。バッテリーなどで嵩んだ重量を支えるためにサスペンションを固めなければならないBEVはどうしても突っ張った感じになりがちで、ヒョコヒョコ細かい上下動やピッチングが目立つクルマが多い。EQBも当たりは滑らかではあるものの、しなやかでフラットというレベルには届かず、目地段差や路面が荒れているところは苦手だ。可変ダンパー(AMGライン・パッケージに含まれるオプション)を備える350はより落ち着いているが、不整路ではボディの上下動を抑えきれず、やはりフラット感に乏しい。エア・サスペンションがあればと思うが、もちろんそうなればさらに値段が張る。補助金だっていつまでも当てにしてはいられない。そのあたりがもうひとつの課題である。

文=高平高輝 写真=望月浩彦



(ENGINE2022年11月号)

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