2022.12.19

CARS

曲面1枚ガラスのインパネはまるでIMAXシアター! メルセデスEQのフラッグシップ・セダン、EQSの驚くべき近未来空間とは

メルセデス・ベンツEQS450+

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なんと最小回転半径は5mも可能!

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これだけの図体ともなれば特に日本では街中の取り回しが気になる所だが、EQSには後輪操舵が標準装備されており、EQS450+では最大4.5度まで、EQS53.4マチック+では同じく9度まで逆位相に切れる。おかげで前者のターニングサークルは5.5m、後者は5.3mと小さく、しかもEQS450+についてはウェブサイト経由でのアップデートによって最大10度まで拡大することが可能で、その場合の最小回転半径は5mになるという。



ショーモデルのような外観にもぎょっとするが、それ以上に驚くのは12.3インチのコクピット・ディスプレイと17.7インチのメディア・ディスプレイ、そして12.3インチの助手席ディスプレイという3個のディスプレイ(後の2基は有機EL式)を1枚の曲面ガラスで覆った「MBUXハイパースクリーン」である。ダッシュすべてが巨大なモニターのようなこのスクリーンは圧倒的な迫力で、こちらについてもここまで来たかと感慨ひとしおである。



走りっぷりは当たり前だがフラッグシップに相応しく、徹頭徹尾滑らかで静かである。室内もラゲッジスペースも広大で、さすがは専用プラットフォームというべきか、バッテリー搭載によるスペースへの影響などはどこにも見当たらない。ほかのEQシリーズ同様、パドルによって強回生/普通回生/回生なしの3モードに加えて、インテリジェント回生というモードも選ぶことができる。これは前走車などを検知して自動的に回生ブレーキのレベルを制御するもので、前車がいる場合には完全停止まで作動する巧妙なシステムだ。ヘヴィ級のEQSは当然可変ダンパーとエア・スプリングを採用したエア・サスペンションを備えるが、乗り心地についてはちょっと但し書きが必要だ。80km/hぐらいまでの低中速ではなぜかヒョコヒョコ、ゴロゴロした感覚がつきまとう。それ以上になるとピシッと落ち着き、当たりも滑らかになるのだが、その落差がちょっと大きいのが気になる。この点でも高速道路が得意のようだ。あまりに機能が多すぎて短時間の試乗ではすべてを試すことはできなかったが、とにかくこれでもか、といわんばかりのフラッグシップEVである。

文=高平高輝 写真=望月浩彦



■メルセデス・ベンツEQS450+
駆動方式 リア・モーター後輪駆動
全長×全幅×全高 5225×1925×1520mm
ホイールベース 3210mm
トレッド(前/後) 1645/1660mm
車両重量(車検証記載前後軸重) 2530kg(1210/1350kg)
モーター形式 交流同期永久磁石モーター
モーター最高出力 333ps/4147-11544rpm
モーター最大トルク 568Nm/0-4060rpm
変速機 1段固定
定格電圧/電池総電力量 396V/107.8kWh
一充電走行距離(WLTC) 700km
サスペンション形式 前後 マルチリンク式+エア・スプリング
ブレーキ 前後 通気式ディスク
タイヤ 前後 265/40R21 105H
車両価格(税込) 1578万円

(ENGINE2022年12月号)

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