2022.12.17

CARS

高回転域の、更に先の超高回転域に陶酔の時間が待っている! ニッポンのスポーツカーの至宝、レクサスLFAとLFAニュルブルクリンク・パッケージに今あらためて試乗 絶頂の叫びに頭が真っ白になった!!  

レクサスLFAとLFAニュルブルクリンク・パッケージ

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2009年、レクサスが威信をかけて放ったスーパー・スポーツカー、LFA!そのスパルタン仕様であるニュルブルクリンク・パッケージ。両方足しても世界に550台しかない日本の至宝にもう一度乗ってみた。モータージャーナリストの島下泰久がリポートする。

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あらためて味わう自然吸気V型10気筒

近代の日本のスポーツカーを語る時、絶対に外してはいけない存在がレクサスLFAだ。2009年の東京モーターショーで発表され、世界限定500台が販売されたこのスーパー・スポーツカーは、その希少性だけでなく、レクサス自身が今も“秘伝のタレ”だと言う走りの味で日本のスポーツカー史に残る1台である。



とは言え、10年以上も前のクルマであるLFAを今回敢えて取り上げたのは、私が責任編集長を務めた先月号の日本車特集の中で、その名前が出てきたのがきっかけ。もう一度味わってみたいと話していたところ、レクサス広報部から走行可能な車両があるという話をいただき、有り難く機会を設けた次第だ。

今回、連れ立って出かけたのはLFA、そしてLFA ニュルブルクリンク・パッケージの2台である。まずはこれらの概要について、軽くおさらいしておこう。

LFAはレクサスのFモデルの頂点として、車体もパワートレインもすべてゼロから開発された。ボディはCFRPを構造部材に積極活用。そしてエンジンは最高許容回転数9000rpm、最高出力560psを誇る排気量4.8リッターのV型10気筒自然吸気ユニットで、シングル・クラッチ2ペダルの6段ASGをトランスアクスル・レイアウトで組み合わせる。世間的にはDCTが主流となりつつあったが、あくまで変速スピードを重視したということで、変速所要時間はわずか0.2秒と謳われていた。



ニュルブルクリンク・パッケージは、その名の通りドイツ・ニュルブルクリンク旧コースに焦点を合わせた仕様で、CFRP製フロント・スポイラーや固定式リア・ウィングを採用し、タイヤ&ホイールやサスペンションを専用とする。エンジンも最高出力が571psに高められていた。こうして記録したラップタイムは7分14秒64。2011年8月の時点での世界最速を樹立した。

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