世界にも類のないオープンスポーツ、トヨタ・コペンGRスポーツ
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GRよりもレクサスで上田 コペンは地方のセカンドカーとしての需要もあって、そうなると、耐候性の高いリトラクタブル・トップが外せないんですって。森口 ロードスターも同じように、鉄屋根のRFが売れてますよね。ただ、コペンはロードスターというよりも、以前フォルクスワーゲンが出していたイオスだとか、プジョーのCCだとか、そういうクルマだと考えると、割としっくりくる。上田 イオスやCCは4人乗り、コペンは2人乗りですけど、現実的にはどれも1人か2人乗りですよね。セブンは全然違う意味でほかの4台と違う異質な乗り物だと思ったけど、コペンは確かに今どきの背の高い軽自動車に比べれば軽いことは軽いんですが、軽量級スポーツカーかと考えると、やはりちょっと違う。森口 そうだね。GRスポーツはちょっとスパイスを効かせすぎちゃったみたいな感じだし。新井 でも走りだけを比べたら、普通のコペンよりも、やっぱりそれなりの値段を取るコペンGRスポーツの方が脚をしっかり動かせるようにはなっているんです。見た目はヤンチャで好き嫌いがありますが。森口 GRじゃなくて、むしろレクサスで出したらどうだろう。ギシギシした音をしっかり消して、内装ももっと大人っぽく仕上げて。上田 4代目ソアラがレクサスSCになったみたいに。新井 それはアリですね。森口 日産サクラが売れているのを見ると、軽自動車でもああいう上質なものを求める層はある一定数はいる。そこに食い込める素質のあるクルマじゃないかな。技術的なことはさておいて、今回の5台の中では仮にエンジンがモーターになっても、一番違和感がないクルマだし。高平 とにかく、これだけ続けているだけで偉い。しかもCVTだけじゃなくてMTもある。こんなわずかな台数で変速機を2種類造っている。ホンダとスズキは、コペンに対して一言もいう資格はないよ。新井 ダイハツの人にとってコペンは、トヨタにとってのセンチュリー、日産にとってのGT-Rなんです。あと、2代目で外板を着せ替えられるようにしたのは、初代のままでは商売にならず、企画として成立できなかったからかもしれません。荒井 とにかく世界中を見渡しても、こんなクルマ、ほかにないよね。◆【続篇その1】座談会、大盛り上がりのケータハム・セブン170Sの記事はコチラ!話す人=高平高輝+森口将之+荒井寿彦(ENGINE編集部)+新井一樹(ENGINE編集部)+上田純一郎(ENGINE編集部/まとめ) 写真=望月浩彦
■トヨタ・コペンGRスポーツ駆動方式 フロント横置きエンジン前輪駆動全長×全幅×全高 3395×1475×1280mmホイールベース 2230mmトレッド(前/後) 1310/1295mm車両重量(車検証) 870kg(前軸荷重540kg/後軸荷重330kg)エンジン形式 水冷直列3気筒DOHCターボ排気量 658cc最高出力 64ps/6400rpm最大トルク 92Nm/3200rpmトランスミッション CVTサスペンション(前) マクファーソンストラット/コイル (後) トーションビーム/コイルブレーキ(前/後) 通気冷却式ディスク/ディスクタイヤ(前後) 165/50R16車両本体価格(税込) 248万2200円(ENGINE2022年12月号)
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