世界にも類のないオープンスポーツ、トヨタ・コペンGRスポーツ
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クルマ好きのあいだでにわかに巻き起こるスポーツカー・ブーム。この先もこれまでのようなスポーツカーが存在し続けるのかどうかわからない。となれば、いまのうちに乗っておかなければ! というわけで、モータージャーナリストの高平高輝と森口将之、そしてエンジン編集部の荒井、新井、上田の5人が、大好きなライトウエイト・スポーツに乗って、「スポーツカー愛」を叫んだ。5台の軽量級スポーツカーを1台ずつ深掘りするシリーズ。プロローグとケータハム・セブンに続く【続篇その2】は、コペンGRスポーツを取り上げる。クルマ好きはもちろん、どうしようか迷っているお父さんたちに言いたい。いまこそ、スポーツカーに乗ろう!◆【プロローグ】から先に読む場合はコチラから!ダイハツではなく、トヨタ・ブランドのクルマ上田 セブン170Sに続くのはコペン。ダイハツ・ブランドではなく、GRスポーツ、というサブ・ネームが付くトヨタ・ブランドの1台です。セブンと同じ軽自動車とはいえ、車重は870kg。このコペンは2代目で初代は2002年の登場ですが、2座で電動開閉式のリトラクタブル・ハードトップを備えるオープンカーというコンセプトは不変です。
高平 20年か。流石だよね。だって軽自動車規格のスポーツカーって、出てもすぐやめちゃうんだから。一同 笑。荒井 S660のことですね。NSXもそうですが、ホンダは断絶の歴史なんです。F1も、こんなことになるならやってたらよかったのに。上田 コペンは2代目になって、外板の一部が交換可能になり、様々なボディ・バリエーションが展開されました。固定式のクーペや、今回の試乗車のGRスポーツや……。森口 初代は4気筒エンジン搭載で特別感があったけど、シャシーは普通だった。2代目は3気筒だけどシャシーがすごく良くなった。GRはさらに強化されている感じで、フロア剛性なんかはロードスターよりも上じゃないかな。荒井 乗ってみると、想像よりもずっとちゃんとしている。上田 でも、記憶の中のダイハツ版より、立て付けが悪いような……。高平 トップを閉めていると、カタカタと音が出ているし、フロアもぶるぶると揺れを感じる。実際は追い込んでいくような走りをしても、なかなか音を上げないな、と思うくらいなんだけど。もう少しバリを取るというか、角を丸めるというか、ブラッシュアップをして欲しい。荒井 だからね、屋根は開けていた方が全然いい。高平 その通り。上田 オープンの状態がいいのは、ガラスとルーフが後ろに移動して、前後のバランスがいいから、という理由もあるんじゃないでしょうか。高平 もうちょっと仕上げていけばいいコミューターになるし、カジュアルに乗れるクルマになると思う。新井 そういう細かい仕上げはお金がかかるんじゃないですか。高平 だったらカーボンのシールだとか、レカロのシートだとか、BBSのホイールだとか、もうやめてもいいと思うんだよ。造り手の中に原理主義というか、スポーツカーはこういうものだ、って凝り固まっている人がいるのかもしれない。よく造ったなぁ、とは思うんだけど。
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