2024.01.27

CARS

24歳で1台目を買ってから34年、気がつけばトヨタ・スポーツ800を9台乗り継ぐオーナーの、冷めやらぬヨタハチ愛とは

ヨタハチとエスハチが並ぶガレージとオーナーの渡辺さん。

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『エンジン』の人気企画、「2台持つとクルマはもっと楽しい」。高校生のときに初めて雑誌でヨタハチを見てから早40余年。社会人になって1台目を手に入れたのをきっかけにヨタハチへの思いが炸裂。気が付けば、9台のヨタハチを乗り継ぐまでにその愛は深まっていった。

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富士スピードウェイで運命的な出会い

「朝早くから取材にいらっしゃるというので、石油ストーブを点けてお迎えしようと思っていたのに、これはダメだな、うまく火が点かないな」

約束していた時間より
25分も早く到着した我々に驚きつつも、寒いガレージ内で待機してくれていた渡辺敏幸さんが残念そうに話す。富士山が眼前に広がる場所に建っている渡辺さんの木造ガレージは20年ぐらい前から運用されているものだ。大工を生業としていた父親のもとで働いていた職人さんが建ててくれたものだという。

ガレージは愛車たちの保管場所としてはもちろん、趣味のアイテムを置く場所としても機能していて、賑やかな雰囲気。照明を点灯させるとフィギュアなどのライトも連動して点くようになっており、昼間以上にいい雰囲気となる。


オモチャ箱のようなガレージ内に紅白の国産名車が収納されているが、現在58歳の渡辺さんが長きに亘って愛用してきたのはヨタハチの愛称で親しまれているトヨタ・スポーツ800の方だ。

「ヨタハチのことが好きで、これまでに9台も買ってしまいました。1台目のヨタハチを購入したのは24歳のときでした」

同じクルマを9台も? とビックリしていたら、年季が入った石油ストーブの着火をあきらめた渡辺さんが再び話し始めた。

「高校生のときに見ていた自動車雑誌にヨタハチと呼ばれる変わったカタチのクルマがあり、ひと目で好きになってしまいました。その後、社会人1年目に富士スピードウェイに行ったらSR311型のフェアレディとヨタハチが展示されていて、すぐさま欲しくなってしまい、早速売り物を探すことにしたんです」



富士スピードウェイのライセンスを取得した友人がバイクで走るというのでそれを見学しに行ったら、たまたまクラシック・カーの走行会が開催されていてヨタハチと遭遇。ここで渡辺さんはまさに運命の出会いをし、その後のヨタハチ9台購入へとつながったのだ。


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