2023.05.11

CARS

「ぜひとも試乗をお勧めしたい一台だ!」 これが「ルノー・アルカナR.S.ラインE-テック・マイルド・ハイブリッド」に試乗したジャーナリストの生の声だ!

ルノー・アルカナR.S.ラインE-テック・マイルド・ハイブリッド

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ! 1.3リッターとは思えないほど出足も良く、山坂道もグイグイ登る! ルノー・アルカナR.S.ラインE-テック・マイルド・ハイブリッドに乗った山崎元裕さん、藤原よしおさん、斎藤慎輔さんの3人は、思わず叫んだ!

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ぜひとも試乗してください


ルノー・アルカナのデザインは、シンプルに魅力的なものと評価できると思う。クーペSUVというスタイリングは、都会の街はもちろんのこと、休日のアウトドア・レジャーにも良く似合うファッション性を持つものだと感じるし、実際に感じた室内の居住性や機能性は、これもまたこのクラスとしては特別な不満を感じさせない素晴らしい仕上がりだった。ならば実際の走りはどうか。これもまた多くの人に体験してほしいほどに素晴らしいものだった。時代はHVからBEV への移行期にあるが、まだまだ利便性などを考えるとHVにはある種の安心感というものがある。今回試乗したアルカナの場合、特に印象的だったのは、上品と評してもよい、そのシームレスな加速感。乗り心地はフランス・ブランドの常で、シャシー全体の出来の良さを感じさせる快適さ。おそらく後席に座るパッセンジャーからも、それに異論が唱えられることはないだろう。ぜひとも試乗をお勧めしたい一台である。車両価格を考えれば、コスト・パフォーマンスの高さも魅力だ。(山崎元裕)



コレだからルノーは侮れない

いざ、ルノーご自慢のフルハイブリッド“E-TECH”とお手合わせ……と思ったら、これはキャプチャーと同じ1.3リッターガソリン・ターボのマイルド・ハイブリッド仕様。1380kgの車重に対し158psのパワーで大丈夫? って思っていたけれど、キャプチャーより大きいのに重さは70kgくらいしか変わらず。しかも発進や加速でモーターがアシストしてくれるうえ、スムーズな7段自動MTとの相性も良いので、1.3リッターとは思えないほど出足も良く、山坂道もグイグイ登る。個人的に握りの太いハンドルは好みじゃないけど、これはあまり違和感もないしクセもなく、想像以上に良く曲がる。しかも適度にしなやかな足は、結構な粘り腰でコーナーでブレたりしない。気づけばシートももっちりしていて気持ちいい。また走行中にアクセルを離すとエンジンが止まってスーッとコースティング。そしてアクセルを踏むと即再始動。そのオン&オフの仕草も極自然。見た目やインテリアはいかにも今風のイケイケSUVって感じなのに、乗ると思いがけず真っ当なフランス車で2度ビックリ。もうこれだからルノーは侮れない。(藤原よしお)



オンとオフの切り替えがお見事

ルノー・アルカナといえば、E-TECHと呼ぶ輸入車として初となったフル・ハイブリッド搭載車だと思っていたら、乗り込む直前に、ルノー広報部の佐藤さんから、これはマイルド・ハイブリッドです、との説明が。アルカナはデザインが購入要素の人も多いことから、少しお値段が下がるマイルド・ハイブリッドも導入したそう。1.3リッター直噴ターボ・エンジンに補助モーター、12Vリチウムイオン・バッテリーによる構成だが、走り感を決めているのは以下の3要素に思えた。まず走り出しのモーター補助によりDCTの苦手域をスムーズにしている点、かつ7段自動MTによる小気味よさ、変速自由度は変わらないこと、パワー的には十分なエンジンを、低負荷域ではエンジン止めるコースティングを徹底的に活用した走りとしていること。足がいいことはわかっているので、ワインディング走行は早々に引き上げ、郊外路と街中を主に走らせてみたところ、走行中に面白いくらいコースティングに切り替わる。アクセルを踏み込んだ際の快活さとは対照的で、それこそオンとオフの切り替えがお見事だ。(斎藤慎輔)



写真=小林俊樹/茂呂幸正/郡大二郎/神村聖

(ENGINE2023年4月号)

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