2023.07.19

CARS

夏休み直前、とっておきのクルマ旅! シトロエンC5 Xプラグイン・ハイブリッドで鯖を食べに、サヴァ街道を行く!!【前篇】

シトロエンC5 Xプラグイン・ハイブリッドでサバ街道を行く!

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みちくさもまた楽し

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古民家を改装した落ち着いた空間の中で、宿の名の通りゆっくりナマケモノになりたいところだが、2日目も朝から慌ただしい。この日は京都市街に宿を取りたかったが、インバウンド復活でホテルは軒並み満室。代わりに天橋立や舟屋で知られる、京丹後に宿を確保していた。

マラソン大会の交通規制を避け、8時前に出発し、中部縦貫道でふたたび福井へ入る。本来ならここから日本海沿いの丹後街道を行くところだが、ちょっとみちくさを。目指すはフレンチ・トースト・ピクニックという手作りのクルマ・イベント。フレンチという名だけど、写真を見れば分かる通り、特に生産国を絞っていない。関東からはなかなか足を運びにくいエリアだが、クルマ好きの知人友人が「すごく雰囲気がいいよ」と口を揃えるこの催しも、前々から行く機会を狙っていたのだ。

この集まりは2000年に福井県あわら市の金津創作の森美術館を会場とした今村幸治郎氏の個展開催をきっかけにはじまり、今年で22回目を向かえるもの。晴天に恵まれ、美術館の駐車場だけでなく、近隣の複数の駐車場まですべて満車になるほど多くのクルマとオーナーたちが集結した。美術館を起点に近隣を走るラリー・イベントも実施され、85台の古今東西の名車が走る姿を見ることもできた。


こうして午前中はサバはお預けして、C5 Xを前に愛好家たちとクルマ談義を満喫した。新潟から参加した、まるで新車のようなコンディションを維持するエグザンティア乗りや、遠くオランダからやって来たXM9台持ち(!)という好事家とも知り合えた。また会場では、あるC5 Xオーナーが修理工房で聞いたという噂話を耳にした。走行距離が8000kmを超えると、にわかに足のうごきがしなやかになるという。僕らが乗ってきC5 Xの積算計はこの時点で7380kmだった。はたして今後、いったいどういう変化が出ることやら……。

結局僕らは昼過ぎまで新緑の下に並ぶ美しい古いクルマたちを眺め、せわしい旅のスケジュールをひととき忘れ、癒しの時間を過ごした。



とはいえ、あまりのんびりしてはいられない。昔ながらの狭い舟屋を改装したという京丹後・伊根の宿、雅別邸は、少々チェックインが早いのだ。結局北陸道、舞鶴若狭道、京都縦貫道、山陰近畿道と高速をひた走り、天橋立を横に見つつ伊根へ。一度も休まず走ったおかげで、ギリギリに宿に入ることができた。

夕闇が迫り、灯りのつきはじめた舟屋を写真に残すべく、ふたたび外出する。今にも雨が落ちそうな空が、かえって古い街並みの陰影を色濃くし、美しい。撮影後は近隣の兵四楼で三鯖目。へしこ寿司と、伊根湾で捕れた新鮮な魚は味わえたが、ここでも地もの鯖とは出会えなかった。やはり不漁なのだ。

◆さらに鯖を求めて旅は京都、福井へ この続きは後篇で!

文=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=岡村智明

■シトロエンC5 Xシャインパック・プラグイン・ハイブリッド
駆動方式 フロント横置きエンジン+1モーター前輪駆動
全長×全幅×全高 4805×1865×1490mm
ホイールベース 2785mm
車両重量 1790kg
エンジン 水冷直列4気筒DOHCターボチャージャー
総排気量 1598cc
最高出力(エンジン+モーター) 180ps/6000rpm+81kW/2500rpm
最大トルク(エンジン+モーター) 250Nm/1750rpm+320Nm/500~2500rpm
一充電航続距離 65km
変速機 8段AT
サスペンション(前) マクファーソン・ストラット
サスペンション(後) トーションビーム
タイヤサイズ(前後) 205/55R19
ブレーキ(前/後) 通気冷却式ディスク/ディスク
車両本体価格 653万8000円

(ENGINE2023年8月号)

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