2023.09.29

CARS

アルファードに続いて自動車評論家の国沢光宏がヴェルファイアのターボ・モデルに試乗! 「少しだけ期待に届かなかった」その理由とは?

トヨタ・ヴェルファイアに試乗!

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後席の乗り心地が最高だったアルファードに続いてヴェルファイアに試乗。アルファードとは微妙に設定を変えてオリジナリティを主張するヴェルファイアにモータージャーナリストの国沢光宏が乗ってみた。

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279馬力の2.4リッターターボ!

クルマ好きならアルファード/ヴェルファイアのカタログを見て「こんなのもあるのね!」と興味が湧くのが279馬力を発生する2.4リッター直4直噴ターボの存在じゃなかろうか。従来型のアルファード/ヴェルファイアにラインナップされていた3.5リッター V6を凌ぐ430Nmという最大トルクを1700~3600回転で引き出す。組み合わされるトランスミッションは8段AT。ただしアルファードに設定がないため、ヴェルファイアを選ばないないとダメ(お金持ちならヴェルファイア買ってフロントをアルファードに換えればいい?)。2.4リッター直噴ターボを搭載するヴェルファイアZプレミアはどんな走りをするのだろうか。私も大いに期待してステアリングを握ってみた。





個人的に「いいね!」したいのがダッシュボードの高さ。ミニバンといえば高い着座位置のため「ダッシュ上面を見下ろすような景色」なのに、ヴェルファイア(アルファードも同じ)って運転席に座るとミニバンというよりラグジュアリー・クラスの乗用車のような雰囲気。完全にドライバーズカーとしてデザインされていると思った。クルマ全体の挙動もドッシリしており、大型のクルーザーで波のない海を巡航しているみたい。先代からすれば完全に車格としてワンランク上がっている。トヨタのクルマ作り、ここにきて一段と上手になったと感心しきり。





動力性能だけれど、少しだけ期待に届かなかった。もちろん絶対的なパワーからすれば必要にして十分だし、高回転まで引っ張ると気持ち良い! 120km/h区間になっている高速道路の追い越し車線すら全く問題なし。2.5リッター直4のハイブリッドだと高速域でアクセル・ペダルの開度が大きくなるとエンジン音が賑やかになっていく。100km/h以上からアクセレレーターを踏んで追い越しを掛けるような走り方だと、2.4リッター直噴ターボが快適です。ただ街中を走っているときのドライバビリティは明確にハイブリッドが優位。100km/hくらいまでの快適性を重視するならハイブリッドに軍配を上げたい。

決定的な違いがサスペンションのセッティング。後席中心のアルファードに対してヴェルファイアはスポーティな走りの味を追究したとのこと。なるほど運転席に座っているとミニバンと思えないくらいシャープな走りを楽しめる。けれど後席に座ったらかなり厳しい修業になってしまう。路面の凸凹を素通しで伝えてくる感じ。3列目シートになると一段と強烈。新型でボディ剛性は大きく向上しているからダンパーの設定の問題なんだと思う。アルファードのところでも書いた通り、乗り心地を改善したいのなら即座に良質なダンパーに交換すること。とっても快適でハンドリングも良くなります。

文=国沢光宏 写真=茂呂幸正



(ENGINE2023年11月号)

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