2024.02.27

CARS

思わず「コレください!」と叫びそうになった! ジープ試乗初の“小さな”本格派、レネゲードは、どんなSUVだったのか? 【『エンジン』蔵出しシリーズ・ジープ篇】

ジープ・レネゲードに北米の国際試乗会で乗った!

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中古車バイヤーズガイドとしても役立つ雑誌『エンジン』の貴重なアーカイブ記事を厳選してお送りしている「蔵出しシリーズ」。今回は、ジープ・ブランド初のコンパクトSUV、レネゲードの2015年4月号の記事を取り上げる。懐かしいレネゲードの名称復活。国際試乗会へ参加するチャンスを得て、カリフォルニアで乗ってみたら、これが期待をはるかに上回る実力の持ち主だった。


ラングラーの弟分のような雰囲気


サンフランシスコへ直行便で飛び、そこから出迎えのヴォイジャーに乗ってサンノゼへ入った翌日、ホテルの近くに設けられたプレゼンテーション用の会場へ行くと、色とりどりのレネゲードがずらりと並んでいた。眼も覚めるような青もあれば、鮮やかな赤もある。メタリックのモス・グリーンもあれば、オレンジもある。華やかな色が眩しい。ひと目見ただけで“ジープ”と判る立派な顔つき。まるでラングラーの弟分のような雰囲気だ。フェンダーが大きく張り出し、押し出し感もある。まん丸なヘッドライトがまるで瞳のようだからか、愛嬌たっぷりに見える。それでいながら、ヘッドライト上縁をかすめるように前端が迫るエンジン・フードが緊張感を宿したまぶたのようでもあり、精悍な表情にも見える。フェミニンな甘さを感じさせない。それに予想と違って、大きく見える。ジープ初のコンパクト・クラスへの進出という触れ込みだったから、もっと小さいのかと思っていた。



ところが、プレゼンテーションを前に配布された資料を見ると、全長はたったの4.2m強しかない。小さいのである。フェンダーのせいで1.9m弱ある全幅と、やはりこの顔つきが物を言っているのだろう。巧みなデザインである。


幅広いモデル構成


期待していなかった美味しいコーヒーが飲めて喜んでいると、ほどなくプレゼンが始まった。ジープ・ブランドのディレクターの名が紹介されると、ジム・モリソン! ドアーズの伝説のヴォーカリストと同姓同名だぁ、と関係ない連想に耽る隙も与えずにテキパキと概要を説明していく。かいつまむと、こうである。

■レネゲードは小さい。ジープとしては史上最小となるクラスへの満を持しての進出となる。欧州やアジア圏、南米といった地域ではこれまでのジープの持ち駒ではサイズが少しばかり大きく、全く新たに白紙起こしの取り組みが必要だったそうだ。

■土台となるプラットフォームは完全新設計のもので、横置きエンジンによる前輪駆動(4×2)と電子制御オン・デマンド方式の全輪駆動(4×4)が用意される。この4WDシステムはリア・アクスルとの接続を完全に断つことも可能で、高速巡航時などの走行抵抗の低減が可能。



■エンジンはクライスラー側の持ち駒である直列4気筒にフィアットの“マルチエア2”ヘッドを組み合わせたその名も“タイガーシャーク”2.4リッター自然吸気エンジンが主力。エントリー・モデル用にはフィアットの1.4リッターターボ過給型マルチエア・ユニットも設定、市場によってはターボ・ディーゼルも用意する。

■2.4には最新の9段ATが組み合わされ、1.4ターボには6段MTが組み合わされる。どちらにも2WDと4WDが選べる。2.4にはジープのお家芸というべき破格の悪路踏破性能を織り込んだ“トレイルホーク”が設定され、これには格段に低い最終減速比を組み合わせることで1速をエクストラ・ロウ的に使う専用のギアリングが与えられる。

■サスペンションは4輪ストラット方式で、前輪で170mm、後輪で205mmとたっぷりストローク量を取って基本的な悪路適応能力を確保してある。トレイルホークは前後バンパーを専用の形状としてアプローチ・アングルとディパーチャー・アングルを大きくし、最低地上高も20mm大きくしてあり、備えは万全。

■モデル構成はトリムが4種類。ベーシックな“スポーツ”、中庸ともいうべき主力グレードが“ラティチュード”、装備充実のトップ・グレードが“リミテッド”としてオンロード重視の同じ指向性のなかでの選択肢として設定される。オフロード、とくに岩場なども走るツワモノはヘビー・デューティな“トレイルホーク”を選んで欲しい。

■どういう仕様とするかは各国の意向とオプション設定次第だが、70種類にも及ぶ安全装備を開発してあり、安全性能は最先端の水準にある。コンパクト・クラスとしては世界的にも例外的といっていい。

これはトレイルホークの例。パッと乗って何処に何があるのか直ぐに分かる素直なレイアウトが基本だが、お化粧も忘れてはいない。


■ジープならではオープン・エアを実現すべく、“マイ・スカイ”という着脱可能な2分割式ルーフ・パネルがオプション設定され、2種類ある高い方を選べば、前半部分の電動スライドやチルトアップも可能。

というようなところだ。日本から同行してくれたFCAジャパンの広報嬢に尋ねると、まだ細かいところまでは決まっていないものの、導入はこの秋になるそうで、リミテッドとラティチュードを主力に、トレイルホークも入るらしい。

加えておくと、生産工場は世界3拠点で、すでに本格稼動しているイタリア工場に加え、中国、そして現在建設中のメキシコとなる。日本仕様を作るのはイタリアだそうだ。


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