2024.09.05

CARS

ランボルギーニ・ウラカンLP580-2とLP610-4 4WDオープンかそれとも2WDか? 毎日乗れる猛牛はどっちだ?【エンジンアーカイブ蔵出しシリーズ】

ランボルギーニのエブリデイ・スポーツカー、ウラカンの2輪駆動モデルのLP580-2と屋根開きモデルのLP610-4スパイダーを比較試乗。

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ご存じ中古車バイヤーズ・ガイドとしても役立つ雑誌『エンジン』の過去の貴重なアーカイブ記事を厳選してお送りしている人気企画の「蔵出しシリーズ」。今回は、ランボルギーニの同門対決。お送りするのは、ランボルギーニのエブリデイ・スポーツカー、ウラカンの2輪駆動モデルのLP580-2と屋根開きモデルのLP610-4スパイダーが相次いで上陸したのを機に2台同時に引っ張り出して比較試乗した2016年10月号のリポートだ。はたして、毎日乗るならどっちだ?

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スーパーカーの概念が変わるきっかけになったガヤルド

村上 かつてスーパーカーと言えば、もの凄い苦痛を強いるモノだった。僕は昔のランボルギーニには乗ったことはないけれど、本誌前編集長のスズキさんなんか、はじめてカウンタックに乗ったときは、あまりにクラッチが重くてまったく動かないんで、張り付いちゃって壊れてると思ったっていうんだからね。



塩澤 そういえば、創刊の頃編集部にあった996型のポルシェ911GT3だって、クラッチが重くって大変だった。長い坂道を渋滞してるときに走るのはホントに苦痛。岩を踏んでるみたいで、プルプル脚が震えっぱなしだったからなぁ。

村上 そう、あの頃はいまみたいにスーパーカーがこんなに乗りやすいクルマになるなんて、考えてもみなかった。ランボルギーニがアウディ傘下になって、2003年にガヤルドを出したときは、ホントに乗りやすくてビックリしたからね。

塩澤 スーパーカーの概念が変わるきっかけになったのは、間違いなくガヤルドだと思うよ。同じ時代でも、12気筒のムルシエラーゴは旧態依然としたクルマだったから、ガヤルドとムルシエラーゴの間に進化の突然変異が起こって、そのガヤルドに影響されてライバル・メーカーも変わって行ったんだからね。いまやスーパーカー=苦痛が伴うもの、っていう式は、完全に成立しなくなった。



村上 その通り。そして12気筒でさえもムルシエラーゴからアヴェンタドールになって、えっ、こんなに乗りやすくなったの、ってビックリした。電子制御もたくさん入ってるし、スーパーカーというよりハイパー・スポーツカーだなって思った。それが、ウラカンが出て、もう腰が抜けるほど驚いたね。こんなに乗りやすくなって、しかも速い、その上カッコいい。スペインのアスカリ・サーキットで乗ったときは、これはもう決定版だなって、開いた口が塞がらないほどビックリした。


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