2023.12.16

CARS

「乗ると凄いけど、パッと見は普通の乗用車 そういうのが好き」  iX xDrive50とM2コンペティションに乗るオーナーがBMWを愛する理由がこれ!

iXとM2、お気にりの2台のBMWとオーナーの秋山さん。

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アナログの味が濃厚

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一方のM2は、いわば趣味全開のクルマ選びである。過去の車歴を聞いてみれば、日産R32型GT-R、Z32型フェアレディZから始まり、V10エンジンのBMW M5、ポルシェ997型911ターボ、991型911カレラGTS、アルピーヌA110……錚々たるラインナップだ。

「M2の乗り心地は、iXの極上さとは対極です。路面のコンディションが悪いとすごく跳ねるけど、それもそれで楽しみだし、味わいの1つだと思います」と秋山さん。性格は違えど、どちらもしっかり走りへの期待に応えてくれるのがお気に入りのポイントだという。「運転が楽しくてしょうがない!」

「やっぱりエンジン車を1台は持ち続けたいなと思っています。M2はふと見かけて良いなぁと思って、今年の3月に個人売買で買いました」

M2は20年型のDCTモデルだ。

「997ターボとかはちょっとイカツすぎて、僕のキャラじゃないなって感じがしました。それに比べて、前持ってたM5もこのM2も、多少マッスルだけれど、パッと見は普通の乗用車。それくらいが好きなんです。それにやっぱり、直6が良い。音もフィーリングも良いし、ボンネットを開けて、みっちり詰まったエンジンを見るとニヤけるよね(笑)」



目的地も決めず、早朝にひとっ走りすることもあるという。そんな時、ある種の懐かしさを覚えるのだとか。

「学生時代、E36のM3に憧れていました。当時は手が届かなかったけど、M2は、サイズ感も含めてあのM3のような味があると思うんです。質実剛健で、ピュアでプリミティブ。必要なものしか載っていないという感じがする。手足で操っている感覚が濃厚で良いんですよね。エンジン・レスポンスやサウンドに、機械が動いている実感があるのが心地よい。アナログの味わいも捨てがたいです。DCTの出来も素晴らしい!」

どちらも休日のゴルフの足に

2台はもちろん普段使いもしているそうだが、もっぱら休日のゴルフの足に活躍しているという。

「1人で行く時はM2、友達を乗せるときにはiXで。M2もトランク・スルーがあるし、iXはゴルフ・バッグ4つ乗せて、4人も乗れる。どちらも僕のライフスタイルにぴったりで、すごくちょうど良い。大好きなBMWで、大好きなゴルフに行くのが本当に楽しくて堪らないんです。行き帰りの運転も、ゴルフも楽しめる。疲れたら賢い運転支援まである。M2はちょっとだけ辛いけれど(笑)」



iXの気になる航続距離も、50では全く困ったことはないという。

「例えば御殿場に行って帰ってきても、まだ50~60%は残っています。だから関東近県であれば満充電で出発しなくても余裕なんですよ」

秋山さんが考える2台の共通点は、やはり走りの楽しさにあるようだ。

「iXも、同じBMWが作っているだけあって、走らせてもプアなところが全くなくてしっかりしています。人を乗せて快適にクルーズしていても、スポーティな走りにだってちゃんと応えてくれる。以前持っていた国産ミニバンのように、走りを諦めなくて良いのが本当に嬉しいです。さらにi7にも通ずるラグジュアリー感もあって乗り心地は極上そのもの。未来感はiXのほうがあると思うし、何より、まだ街中をほとんど走っていないというのも良いんです」

一見、対極にあるように見える2台だけれど、秋山さんの暮らしには、これが最高の組み合わせなのだ。

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=望月浩彦



(ENGINE2024年1月号)

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