2025.01.12

CARS

このまま市販? それとも新型スポーツカーの卵!? 妄想が膨らむミドシップGRヤリスが東京オートサロン2025に出現

「東京オートサロン2025で新型スポーツカーを発表するのでは?」と噂されていたトヨタガズーレーシング(TGR)が、公開したのは「GRヤリスMコンセプト」。GRヤリスのリア・ミドシップにエンジンを搭載したレーシーなハッチバックだ。

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GRヤリス・ベースのミドシップ・モデル

噂で聞こえてきたのは、自動車専門誌の記事でミドシップになるとスクープされているセリカやMR2の精神を受け継ぐモデルだった。しかし、東京オートサロン2025のトヨタガズーレーシングのブースにその姿はなかったが、それに勝るとも劣らないサプライズが展示された。それがこのコンセプト・カーだ。



開発中の2リッター直4ターボを搭載

擬装されたGRヤリスの開かれたリア・ハッチゲートの内側に収まっていたのは、赤いヘッドカバーを戴くG20Eエンジン。トヨタが現在開発中の次世代エンジンのひとつである直列4気筒2.0リッターのターボ版だ。

さらに覗き込むと、横置きされたG20Eユニットの下にトランスミッションとカウンターギア・ユニットが収まっている。一方、フロントの元エンジン・ルームに目を移すと、前後のトルク配分を行うセンター・カップリングの姿が確認できる。つまり、ミドシップ4WDというスーパスポーツのようなレイアウトを採用しているのだ。

別の開発車両に搭載されているユニットでは400ps/500Nmを発生しているというG20Eエンジンだが、GRヤリスMに関して具体的なスペックは公表されなかった。しかし、モリゾウこと豊田章男会長が「戦闘力」の高さを追求するよう開発陣にハッパをかけているというだけに、完成が楽しみだ。



どんな形でもいいから実現して欲しい

このGRヤリスMコンセプトは、今季のスーパー耐久シリーズへ投入されているという。「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を掲げるTGRだけに、かつてのルノー5ターボのようなレーシーなミドシップハッチを市販化してくれるのでは? と期待してしまうが、はたしてどうだろうか。

一方で、400ps級のパワーを御するには、4WDとはいえBセグメントのハッチバックが適しているとは思えない。このクルマをテスト車両として開発されたパワートレインやドライブドレインなどが、スクープされているような次期セリカやMR2、はたまた全く別の今後登場するかもしれない新しいスポーツカーに搭載される、というストーリーの方が現実味を帯びているように思えるのだが、いかがだろうか。



文=関 耕一郎 写真=宮門秀行、トヨタ

(ENGINE WEBオリジナル)

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