2025.02.15

CARS

ヤフオク7万円のシトロエン、ハイドロ配管は蘇ったが、足まわり硬化問題が再発? シトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#63

入庫しリフトで上げられた後、高い台座に載せられたリポート車。これで車高の調整など、下まわりの作業を何度でも納得いくまで繰り返せる。雪の季節はそろそろ終わりだったが、コーティング施工のために借用したスタッドレス・タイヤはまだ履いたままだ。

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またこのパターンかよ!

でも実は前述の通り下調べはバッチリだったので、僕はこのリレーの型番も、すでに把握していた。amazonでも売っていたので入手は簡単だと思っていたのだが、そうは問屋が卸さなかった。一見同じようだけど、欲しいのは少々違うものだったのだ。



このリレーの名は“VN05N”という。ウェブサイト上でちょっと調べれば、SGS-THOMSON MICRO ELECTORONICS社の製品として、詳細なスペックなどもすぐ見つかる。日本のamazonでは5つで2000円程度で売っているし、中国などではさらに安価だ。基本、1つ数百円程度のものである。

しかし、このVN05Nは回路へ接続する端子部分、いわゆる足の部分の形状が、ストレートのインライン型と、手前側に足が登る階段のような形に折れ曲がっているバーチカル型と、その逆側に向かって足が90度下向きに曲がっているホリゾンタル型の3種類あったのだ。

このうちバーチカル型は確かに今もamazonで入手可能なのだが、構造的にエグザンティアのサスペンションECU内に収めるには無理矢理斜めに付けるしかなく、しかもリレー本体を少し加工しないといけない。足を曲げて装着した事例もあることにはあるのだが、小さなリレーゆえ力を加えると内部に影響が出やすいのか、バーチカル型では、あまりいい改善結果が出ていないようである。VN05Nの加工については、カークラフトの篠原大輔さんも懐疑的だった。



ではオリジナル同様のホリゾンタル型VN05Nはないのだろうか? あることにはあるのだが、ECUやソレノイド・バルブと状況は同じで、なかなか流通していない。この時点ではイギリスのeBayでしか見つけられず、しかも日本への発送は不可だったのである。

「あぁ、パーツ探しとなると、またこのパターンかよ……」と、僕は天を仰ぎつつも、いっそこの状況を楽しんでしまったほうがいいやと思い直し、さらなる捜索を開始したのだった。

次回はこのハード・ロック状態、つまりサスペンション硬軟2つのモードの切り替えの不具合を、あくまで暫定ではあるけれど、このリレーを使わずなんとか解決できたことや、車検について報告する。

■CITROEN XANTIA V-SX
シトロエン・エグザンティアV-SX
購入価格 7万円(板金を含む2024年2月時点までの支払い総額は287万7353円)
導入時期 2021年6月
走行距離 18万4305km(購入時15万8970km)

文と写真=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=カークラフト

◆エンジン編集部ウエダのシトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート連載一覧はコチラ
ヤフオク7万円25年オチのシトロエンの長期リポート連載!

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(ENGINE WEBオリジナル)

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