2025.04.30

CARS

EVの屋根開きオープンは斬新体験! 金子浩久(自動車評論家)が5台の注目輸入車に試乗 時代の先取りはこれか?

金子浩久さんが乗ったのは、キャデラックXT4、メルセデス・マイバッハEQS 680 SUV、アバルト500eツーリズモ・カブリオレ、プジョー・リフター・ロングGT、モーガン・プラス・フォーの5台

全ての画像を見る

advertisement


モーガン・プラス・フォー「スポーツカーの醍醐味」

試乗会の協賛企業KeePer技研株式会社のS取締役とプラス・フォーに同乗。仕事柄あらゆるクルマに触れてきたがモーガンには乗ったことがないとのことからのご希望だ。僕も久しぶり。メカ構成などは変わっていないが、ヘッドライトのLED化やテールに付けられていたスペア・タイヤがなくなっているところなど、現代化も進んでいる。眼の前のメーターのデジタル化やボタン式エンジン始動などもアップデート。基本を守りながらもモダナイズも怠らない。

モーガン・プラス・フォー

「ずい分と低いところに座って走っているんですね」西湘バイパスで速度を上げると着座位置の低さが如実に感じられてくる。今まで平滑だと思っていた路面も、プラス・フォーで走ると凹凸をすべて拾い上げてくる。風切り音も大きい。それでも不快にも苦痛にも感じないのがスポーツカーの醍醐味なのだろう。「きれいな色の組み合わせですね」ボディの水色と幌の紺が調和している。クルマの美しさを保つプロならではの着眼点に感心させられた。

「更新スピードがすごい」金子浩久から見た、いまのガイシャのここがスゴい!

最近の自動車はさまざまな方向に進化を続けていてそのスピードも速い。あのモーガンですらアップデイト具合が著しいのは試乗記に記した通り。様式と世界観が最大の魅力となっているので、そこは頑なに守りつつ進化を図っている。



超高級EVのマイバッハEQS680は走行性能に加えて新しい価値と魅力を併せ持つ。アプリがたくさんインストールされていて、スマートフォンを接続せずともクルマのOSを用いてインフォテインメントを拡充している。それらはドライバーだけでなく、助手席や後席からも操作可能。移動するだけでなく移動中の体験を充実させようとしている。以前は存在していなかった価値だ。

アバルト500eも今までになかった運転体験をもたらしてくれた。XT4やリフターなどは、これまでの延長線上で実質的な価値に磨きを掛けていた。ガイシャはそれぞれの持つ魅力と価値が多彩で、その更新スピードが速いところがスゴい。

文=金子浩久

(ENGINE2025年4月号)

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement