2025.04.01

CARS

ランドクルーザーの対抗馬、日産パトロールの日本発売をほのめかす 大型SUVの導入を検討

内田 誠社長の退任をはじめ経営陣の刷新を図るなど、経営の再建に向けて尽力する日産自動車。先日行われた新商品と新技術の投入計画発表会では、一部実車の展示を交えつつ、再建に向けて欠くことのできない今後発売予定のニューモデルを公開した。もちろん、そこには日本市場に投入される注目の新型車も含まれている。

リーフ、軽、大型ミニバン

2025年度から26年度にかけて日本に導入する注目車種として、現チーフ・パフォーマンス・オフィサーで4月から社長に就任するイヴァン・エスピノーサ氏が挙げたのは3車種。3代目リーフと新型軽自動車、そして新型の大型ミニバンだ。リーフと軽自動車は2025年度、大型ミニバンは2026年度に発表するという。軽自動車は「デイズ」もしくは「ルークス」の後継車で、大型ミニバンは「トヨタ・アルファード」&「ヴェルファイア」のライバルとなる「エルグランド」の後を継ぐモデルである。

3代目日産リーフ

パトロールが復活か!?

さらに、2024年に新型が登場したのを機に、日本市場への導入を切望する声が高まっていた「パトロール」の販売を検討していることも明らかになった。現在のパトロールは主に中東地域で販売される、「トヨタ・ランドクルーザー300」の対抗馬となり得るフルサイズSUVだ。なお、北米向けのアルマーダや「インフィニティQX80」とは兄弟関係にある。

4W60型と呼ばれる初代は、ランドクルーザーや三菱ジープなどと同様、警察予備隊向けの車両として企画されたクロスカントリー・タイプのSUVで、1951年代に登場。日本では3代目から「サファリ」へと名称を変え、5代目まで販売される。しかし、6代目でクロスカントリー・スタイルのSUVから北米市場向けの「アルマーダ」の兄弟車としてフルサイズSUVになったことにともない、日本への導入は終了していた。現行型は2024年に登場した7代目となる。

日産パトロール

収益性にも貢献

パトロールは車両価格が高いために収益性を高めることができる、それが導入の目的だという。もちろん、全長×全幅=5350×2030mmというトヨタ・ランドクルーザー300よりもふた回り近く大きなボディ・サイズを持つなど日本に導入するには懸念すべき点もある。しかし、ランドクルーザーやメルセデス・ベンツGクラス、ジープ・ラングラーといった大型SUVがもてはやされる昨今の日本においては一定の支持を受けるはずだろうし、今の日産にはこういった起爆剤が必要なはずだ。

日本導入を考慮して開発は行われていない可能性が高いので、若干時間は掛かるかもしれないが、パトロールが日本のディーラーに並ぶ日を心待ちにしたい。

日産パトロール

文=新井一樹(ENGINE編集部)

(ENGINE WEBオリジナル)

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