2025.05.29

CARS

【試乗記】事前の予想を大いに覆した乗り味とは? 新たなマスクも得たボルボの旗艦、XC90に試乗!

ボルボXC90ウルトラT8AWD PHEVにエンジン編集部のウエダが試乗した。

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本来目指した足

「B5に新採用の機械式サスペンションで操縦性を追求したら、快適性能も引き上がって、その味つけをT8のエアサスでも取り入れた。22インチの標準装着タイヤの銘柄? Pゼロだよ」とボルボのエンジニアは教えてくれたのだが、国際試乗会の時期は冬季用タイヤの装着が必須で、T8の試乗車はピレリのウインター・スコーピオンを履いていたのだ。

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つまり日本で乗ったT8とPゼロとの組み合わせこそ、彼らが本来目指した足の仕立てなのだろう。



残念ながら日本ではB5の試乗車は用意がなかったので比較はできないが、電動化の進んだクルマにありがちなモーター駆動時に耳障りに感じやすいロード・ノイズも、T8だけの専用の複層構造ガラス採用のおかげか、見事に遮断。エアサスには車高を任意に調整可能という利点もあるし、装備の充実度合いも鑑みると、この乗り味ならT8により大きなアドバンテージがある、と僕は思う。

頭の中の報告書は、書き加えが必要なようだ。

文=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正

(ENGINE2025年6月号)
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