2025.06.22

CARS

【動画公開中】アルファードとは「違うドキドキ」があった! EVで復活したワーゲンバス「ID.Buzz」の心が弾むミニバン体験

6月20日に行われた「ID.Buzz」発表会では、初代ワーゲンバス「タイプ2」と並べてお披露目された。

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国産高級ミニバンとはまったく違う新しい乗り物!

限られた30分の時間ではあったが、「ベイリーフグリーン・メタリック」のツートンカラーをまとった「Pro」を六本木周辺で試乗した。ワーゲンバスから大幅に大型化したボディサイズに最初は戸惑うかもしれないが、箱型のため四隅の距離感は把握しやすく、「360度アラウンドビューカメラ」も標準装備されているため、駐車時でも不安はなかった。2550kgという車重を感じさせないスムーズな走り出しで、加速時でもその印象は変わらなかった。

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興味深いことに、街行く人々からの注目度は超レアなスーパーカー以上で、笑顔で手を振られたり、写真を撮られたりする場面が何度もあった。アルファードをはじめとする高級国産ミニバンがステータス性や豪華さを前面に押し出すのに対して、「ID.Buzz」はレトロシンプルながら個性を主張するクルマであり、「これはミニバンとはまったく違う、新しい乗り物なのだ!」という強い印象を受けた。



価格については、ノーマルホイールベース仕様の「Pro」が888万9000円、ロングホイールベース仕様の「Pro Long Wheelbase」が997万9000円となっている。

「Pro」には、コーナリングライトやシートマッサージ機能などを備えた有償オプション「アップグレードパッケージ」(70万円)が用意されている。一方、「Pro Long Wheelbase」は基本装備が充実しているものの、パノラマガラスルーフなどを含む有償オプション「ラグジュアリーパッケージ」(29万7000円)も選択可能だ。

さらに、魅力的なツートンカラーを選択する場合は24万2000円の追加が必要となる(ただし、「Pro」の場合、ツートンカラーを選ぶには「アップグレードパッケージ」が必須となる)。結果として、ツートンカラーモデルの価格は983万1000円からのスタートとなる。



自由を愛する人々のためのクルマとして誕生した「ワーゲンバス」を受け継ぐ「ID.Buzz」が1千万円近いプライスタグを掲げることには、さまざまな意見もあるだろう。

しかし、街中で向けられる笑顔や熱心なカメラの視線は、照れくさくも誇らしい気持ちにさせてくれて、もしこのクルマを所有したら「釣りを始めてみたい!」「家族で北海道まで行くのも楽しそう!」「子育てが落ち着いたら、高校の仲良しグループ(おじさん6人)で日本一周してみたい!」と、わずか30分の間についつい夢が膨らんでしまったのも確か。

そう、まさにこれこそ自由と冒険の象徴であり、「ID.Buzz」は電動化という時代の流れを取り入れても、本質的な魅力は「ワーゲンバス」から何も変わっていないのだ!

文=佐藤 玄(ENGINE編集部) 写真=フォルクスワーゲン グループ ジャパン

(ENGINE Webオリジナル)

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