2025.09.05

CARS

新しいベントレーのコンチネンタル GTとGTCで軽井沢までドライブ 目的地は美食の聖地と言われるレストラン

試乗車は6リッター12気筒の後継と位置付けられている、ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッドと呼ばれるプラグイン・ハイブリッド・システムを搭載するGT スピードとGTC スピード。

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速くそして優雅に

さらに忘れてならないのは、全長が5m弱、車重が2.4トンもあるクルマを、ここまで速くかつ優雅に走らせるシャシーの新しい電子制御技術があることだろう。

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伸び側と縮み側を別々に制御するデュアルバルブダンパーと2チャンバー式のエアサスペンション、ベントレーダイナミックライドと呼ばれる48Vのアクティブスタビライザーなどがそれだが、その乗り心地の良さとフラットライド感は、大型の超高級クーペGTに先鞭をつけたコンチネンタル GTの面目躍如たるものがある。



22インチの巨大なタイヤに大トルクを与えながら路面に押しつけて滑らかに走らせることが、どんなに難しいことか想像して欲しい。乗り味全体に洗練された余裕を感じたのは、間違いなくこの新世代の足回りの仕立てがあったからだろう。

その思いはGTC スピードに乗り換えるとさらに強くなった。車重がGTスピードより170kgほど重く、最高速度もGT スピードの335km/hに対して285km/hに抑えられていることも関係しているからだろう、GT スピードよりGTC スピードの方が乗り心地が柔らかめで、ゆったりしている。エレガントな幌屋根のコンバーチブルには申し分のない仕立てだ。



GTC スピードでは軽井沢のワインディングも走ったが、信じられないほど良く曲がることに驚いた。リアステアやトルクベクタリングなどの電子制御によるところが大きいが、ハイブリッド・システムのバッテリーをリアに置いたことで、前後重量配分がリアヘビーになったことが効いている。

安定感のある4WDにFRのような清々しさがプラスされたことで走りの余裕が増したのはもちろんだが、なんと言ってもスポーツカーに通じる操る喜びがこれまで以上に感じられたことが望外の喜びだった。



これはベントレーのエンジニアたちが、コンチネンタル GTシリーズが単なるグランドツアラーにならないように狙ってつくりあげているからだろう。どんなにラグジュアリーになっても、どんなに電子制御の支配が進んでも、かつてレーシング・ベントレーで旅したときのような冒険心を忘れることはない。これこそがベントレーらしさだ。

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