2025.08.06

CARS

「マツダの協力企業は20万台規模の仕事を失う可能性も…」新関税措置で各自動車メーカーはどうなる?

新たな関税措置は2025年8月7日に発動か!? 日本の各自動車メーカーのここまでを五段階評価!

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マツダは光明が見えたか? 

マツダはアメリカへの輸出比率はスバルと並に極めて高い。大ざっぱに言って日本の防府工場から年間40万台程度(CX-5やCX-70、CX-90)をアメリカに輸出している。

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トヨタとの合弁によるアラバマに建設した工場でCX-50を生産しているものの、基本的にトヨタと半々。10万台少々の規模に留まっている。



ただ関税率が27.5%から15%になったことで真っ暗だったトンネルの先が明るくなってきたかもしれない。

とはいえマツダはアメリカ生産を拡大するという宿題付きだと思う。今回の日米協約の中に「アメリカでの生産を増やす」という約束事項こそないようだけれど、米国の貿易赤字を減らすにはアメリカへの生産移管が最も簡単。「アメリカ車を日本で10万台売る」のと、「日本からの輸出を10万台減らしてアメリカで生産する」簡易度の違いは、業界関係者なら誰にでも分かる。40万台の輸出を半分くらいに減らす方向になるかもしれない。

したがって相当額の投資をしなければならず、同時に国内の過剰設備を減らす必要がある。20万台規模の工場をアメリカに作るとなれば、広島を中心としたマツダの協力企業は20万台規模の仕事を失うことになる。

今回の15%関税は収益を直接的に圧迫し、価格競争力にも影響を与えるため、経営上の大きな課題となる。2024年度決算は赤字と予想。

地域経済になっても厳しいということでマツダの通信簿は“1”。

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