2025.08.06

CARS

「マツダの協力企業は20万台規模の仕事を失う可能性も…」新関税措置で各自動車メーカーはどうなる?

新たな関税措置は2025年8月7日に発動か!? 日本の各自動車メーカーのここまでを五段階評価!

全ての画像を見る

スバルには余裕がある、しかし……

スバルは米国インディアナ州に「スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ」(SIA)という唯一の海外工場を持ち、フォレスター、アセント、アウトバック、レガシィといった米国市場の主力車種の多くを生産しているものの、日本からの輸出台数は29万台(2024年)。

advertisement




現地生産が36万台なので日本から輸出している台数は45%程度になる。今回の15%関税の影響を少なからず受けることになるだろう。



そもそも24万台規模でスタートしたSIA工場での36万台はほぼ限界。日本からの輸出を半減しようとしたら、もう一つ工場が必要になってくる。日本に電気自動車工場を作る計画を持っていたけれど、中止してアメリカでの生産能力拡充を行うらしい。スバルの場合、マツダと違い財政状況に余裕持つ。アメリカ工場の建設費用も日本に作る予定だった予算を回せば問題無し。投資する場所を変えただけと考えればいい。

ということで成績は“4”ということになる。

日本での工場建設に着手する前だったことも結果オーライ。ただ北関東の空洞化は避けられまい。本来なら新工場で日本の雇用は増える方向だったのにキャンセル。しかも29万台の輸出のうち、半分くらいがアメリカ工場に移管されてしまう。

部品メーカーを含め失われる雇用規模は極めて大きい。アメリカの関税、最終的に日本の雇用空洞化を招くことを知っておいて頂きたい。

前篇【「日産の評価は最低…」「トヨタは満点」新関税措置、各自動車メーカーの対応をジャーナリストが評価】では、新関税措置を巡る、トヨタと日産対応について、ジャーナリスト国沢光宏氏に点数をつけてもらった。

文=国沢光宏

(ENGINE Webオリジナル)

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement