2025.09.07

CARS

映画『グラン・トリノ』に登場するような見事なアメリカン・ハウス 旧いアメ車に乗るオーナーがかなえた夢のライフスタイルとは?

1965年型のシボレー・エルカミーノ(右)と1962年型のシボレー・ノヴァ(左)を所有するオーナーの間中さん。

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白壁のアメリカン・ハウス、背の高い蘇鉄、緑の芝生にサボテン、そして旧いアメリカ車。ここ、ウェストコースト? アメリカ西海岸を想起させるオーナーのライフスタイルとは?

ブルーのシボレー・エルカミーノ

「なんなんだ! ここは!」

18歳のときに雑誌『POPEYE』が創刊され、青年時代の心をカリフォルニア文化で占領された私には、目の前の景色に言葉が出ない。雨上がりの空の青も乾いたカリフォルニアのように思えてくる。

ガレージから母屋へ続くアプローチは3年前に出来た。HELLOの文字が可愛い。

しばし呆然としていると、庭からオーナーの間中悠之さんが「こんにちは」と声をかけてくれた。この家のオーナーらしくリーバイスの上下で身を包んでいる。飾らない笑顔がこの日の青空のように爽やかだ。

想像していた人物像よりずっと若いことに驚いた。

庭に面したガレージの前には白いシボレーのステーションワゴン、クルマ寄せにはジープ・コンパスとシボレー・アストロが停まっている。

間中さんを紹介してくれた勝村カメラマンが白いステーションワゴンを指さし、「ノヴァ買ったんですね。1962年ですか?」と声をかけた。「そうなんですよ」と間中さんが嬉しそうに微笑んだ。

「エルカミとノヴァを並べてメインカットにしましょう」と勝村カメラマンが言うと、間中さんは庭の奥へ消えた。どうやらガレージの入り口に向かったようだ。

Chevrolet Nova (1962)/毎日、旧いアメリカ車のサイトをチェックしているという間中さん。1962年式のシボレー・ノヴァを発見した。

間中さんがシボレー・エルカミーノを持っていることを勝村カメラマンは知っている。二人は昔からの知り合いなのだ。

ガレージ右側のシャッターが上がるとブルーのシボレー・エルカミーノが顔を出した。ドゥロロン! V8の目覚めとともにスルスルとエルカミーノが姿を現す。ボディは新車のように輝いている。アイドリングも安定していてクルマの調子も良さそうだ。

ガレージの左半分は趣味のスペースになっていて、サーフボードや古着が置いてある。雑然とした感じがよりアメリカンな雰囲気を演出している。ガレージ奥にはソファーとテーブルがあった。エルカミーノを見ながら友人と話をする間中さんの姿を想像した。

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