2020.02.22

CARS

ブレーキを強化したメルセデス・ベンツ500Eと911カレラ4Sの2台持ち! ドイツ車を愛用するオーナーのガレージライフ

500E(1992年式の前期型)とTさん

全ての画像を見る

advertisement


Tさんに911と500Eに至るまでの車歴についても伺ってみた。「500Eを買うまでは1990年式のメルセデス・ベンツ300TDに乗っていました。W124型のターボ・ディーゼルです。ボディ・カラーは当時の定番色であるブルーブラックでした。このクルマには2000年まで10年ほど乗りました。石原都知事のペットボトル・パフォーマンスから始まったディーゼル車の規制が強化されるのにともない手放すことにしたのです。その3年後に500Eを買いました。少しだけブランクがありますが、124型を2台乗り継いだことになりますね」

300TDを購入した頃、マニュアルトランスミッションのメルセデス・ベンツが欲しいと思ったこともあり、装備が簡略で、教習車として使われた190シリーズのMTモデル、“アンファング”の購入も考えたらしい。ただ、当時は軽油の値段がいまよりも安かったこともあり、結局、300TDを購入したのだという。


Tさんは、三菱のコンパクトカー“コルト”の兄弟車の初代スマート・フォーフォーも所有している。いずれ、このフォーフォーを欧州製の小さなMT車にチェンジしたいらしい。「今、プジョー208 GTiの左ハンドルのMT車が都内にあるイタリアとフランス車専門の中古車店で売っていて、気になっているんですよ。フォーフォーと入れかえたいなと思っていますが、500Eもどなたか欲しい方がいればお譲りしてもいいかなと思っています。ただ、つい最近も500Eで中国地方までロング・ツーリングに行ってきて、その素晴らしさを実感してきました。ということで、500Eに関しては、今すぐ手放すというわけではなく、大切にしてくれそうなオーナーさんが現れたら、どうするか考えるということですね。500Eはブレーキが効かないので、ブレーキさえ強化すれば本当にいいクルマです。ちなみに私の500Eはポルシェ・カイエン・ターボ用のブレーキを流用して、ばっちり強化済みです」

Tさんは年齢的にみれば大先輩だが、500Eのことを意気揚々と語る際のTさんの横顔は、まるで少年のようだった。


ポルシェ911でもしっかり走っているというTさんは、これからも500Eと911をパートナーとした濃密なドイツ車ライフを楽しんでいくだろう。そこにプジョー208GTiのようなホットハッチが加わることで、Tさんのカーライフはますます熱いものになっていくはずだ。


Tさんのこだわりが詰まった家は3年ほど前に建てられた。


文=高桑秀典 写真=郡 大二郎

(ENGINE2020年3月号)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement