2021.09.25

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初代ホンダZとランチア・デルタで夢のガレージ・ライフを満喫!

初代ホンダZとランチア・デルタで夢のガレージ・ライフを満喫

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買った翌日にライトがポロリ

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物置でもあり、作業場でもあり、そして、昼はシャコカフェ♯51、夜はシャコバー♯51として、明日への活力を充足させることができるリラックス空間でもあるガレージは、もともと小沼さんの父親が家業で使っていた倉庫だった。1994年に小沼さんが自邸を倉庫の前に新築し父親が廃業すると同時に、倉庫を車庫として専有するようになったという。

かつて愛用していた初代マツダ・ロードスターの整備、ホンダZのエンジン・オーバーホール、デルタのモディファイなどをこのガレージ内で行い、小沼さんは充実した自動車趣味生活を送っている。

前後のウインドウに貼られた「PROJECT ONE RACING」は初代ロードスター所有時代に参加していたクラブ「PROJECT ONE」の発展的解散後にできたチームで、小沼さんはそこのメンバーとしてレースに参戦していた。

「デルタは2004年にネットオークションにて40万円で買ったものです。取りに行った翌日にボンネットを閉めたらフロントの内側のライトがガレージの床に落ちて割れちゃったんで前オーナーにクルマを戻そうと思ったけど断られました」

エンスーなクルマが欲しくなり、初代ロードスターとの入れかえでデルタをゲットしたものの、すぐさま激しく後悔することになった小沼さん。その後、良心的なショップとの出会いもあり、重整備はプロに依頼し、自分でやるのはモディファイや軽整備だけにすることで負担がグッと減ったそうだ。

「デルタは走らせたときの不安を減らすメインテナンスを実施しつつ、サーキット走行も楽しめるようにモディファイしました。エンジンはノーマルでタイヤは普通のラジアル、足まわりもほぼノーマルのまま。主な変更は軽量化のみといった感じですが、筑波サーキットのコース2000を1分10秒で走ることができます。ちなみに車重は1180kgです。フロントが極端に重く、リア・ヘビーと言われているポルシェ911と比べても、デルタの方が前後重量配分の差は大きい。でも、アンダーステアがそれほど強くなく、自分的には乗りやすいです」



取材時は車検が切れていたが、ここ最近、小沼さんはデルタで週末のドライブやミーティングへの参加を楽しんでいる。サーキット走行は、お休みしているのだ。「北茨城に予約しないと食べられない美味しいカレー屋があって、峠の先にあるその名店までデルタを走らせ、ダムカレーを食べています」

奥さんに“デルタはもういいでしょ?”と言われているらしいが、ガレージまでのアプローチが狭く、なおかつ段差があるので、車幅が1800mm以上で車高が低いクルマはガレージに入れない。そういったこともあり、ホンダZとデルタという2台体制はサイズ的にも理想なのだ。

ホンダZが公道復帰したあかつきには、2台をあがりの趣味グルマとしてドライブやミーティングを楽しむ小沼さんと出会えるはずだ。

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文=高桑秀典 写真=郡 大二郎

(ENGINE2021年2・3月合併号)

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