2021.11.07

CARS

祝007最新作公開! 725馬力V型12気筒のDBSに乗ってアストン・マーティンの世界に浸る


advertisement


いま、アストン・マーティンのラインナップは彼の言った通りになっているし、V8はそれがAMG製だとは言われなければ分からないほど、アストン・マーティンのパワーユニットとしてすっかり溶け込んでいる。



現行のアストン・マーティンはいずれもザックリ言えば、あくまでも主役はドライバーであり、ドライバーの入力に対して極めて正確に動くセッティングとなっている。トルクベクタリングやモデルによってはEデフなども装備はされているものの、電子制御デバイスは絶対にでしゃばらない。作動したとしても黒子に徹しているから、運転のリズムを邪魔することもない。大きく強力な出力とトルクを有しているのにハンドリングはシンプルにスッキリしていて、往年の英国製ライトウエイト・スポーツをちょっと想起させるようでもある。

こうした味付けをすべて監修しているのが前述のマット・ベッカーであり、彼の前職はロータスのエンジニアだったと聞けば腑に落ちる。彼のスポーツカーに対する考え方はとてもピュアで、「ドライバーの期待通りの動きをすることが基本。それ以上でも以下でもあってはならない」がベースになっている。おそらくこれは電制デバイスがほとんどない、でも惚れ惚れするような操縦性を実現しているロータスのようなクルマと接することで培ってきた彼の経験によるものだろう。DBSの国際試乗会のときに「もっとこうしたい、というところはありますか?」と聞いたら「ステアリング(笑)。やっぱりステアリングは真円で、ごちゃごちゃしたスイッチなんかないほうがいい」と正直に話してくれた。こういうエンジニアには信用がおける。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement