2021.11.19

CARS

侮るなかれ! 1.5リッターの3気筒でも立派なジャガー!! Eペイスに加わったプラグイン・ハイブリッドに試乗

プラットフォームを一新し、生まれ変わったジャガーEペイス。その最上位モデルは、なんと1.5リッターの3気筒エンジンを搭載するという。ジャガー史上初の3気筒を載せたEペイスとは、いったいいかなるものか。雑誌『エンジン』編集部のウエダがリポートする。

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ジャガーなのに3気筒エンジン!?

EVだけのプレミアム・ブランドへの転身を表明したジャガーの最も小さなSUV、Eペイスが2代目へとフルモデルチェンジし、同時にプラグイン・ハイブリッド(PHEV)が加わった。内燃エンジンと電動化技術のいいとこ取りの、まさに時代の節目の今だからこそ生まれた1台だ。



まずなんといっても注目すべきは、このPHEVシステムに組み合わせられるのが3気筒エンジンであること。ジャガーといえば12気筒や6気筒、少なくとも8気筒なんていうのはもはや遥か昔の話とはいえ、なんとも隔世の感がある。

この3気筒はインジニウム・ガソリン・ターボがベースの1.5リッターユニットで、車体前後の2つのモーターとともに横置きに搭載される。エンジンと前モーターが8段ATを介して前輪を、リアアクスルの後モーターは後輪を駆動する。エンジン/前モーター/後モーターそれぞれの最高出力と最大トルクは200馬力/54馬力/109馬力と、28.6kgm/6.4kgm/26.5kgmで、システム出力は309馬力。後席床下に配置されるリチウムイオン電池の容量は15kWhで、一充電でのモーターのみの航続距離は54km。200V普通充電に対応し、急速充電はできない。

このパワートレインが搭載される車体側も、2代目は大きく進化した。フォード由来のD8プラットフォームから、ジャガー・ランドローバー・グループの前輪駆動が基本の小型プラットフォーム、PTA(プレミアム・トランスバース・アーキテクチャー)へ変更。アルミ車体でなくスティール主体なのはD8と共通だが、PHEVや48Vのマイルド・ハイブリッド(MHEV)に対応したのがポイントだ。なおEペイスはPHEVのほか200馬力と249馬力の2リッター4気筒ガソリン・ターボと、204馬力の2リッター4気筒ディーゼル・ターボ(すべてMHEVの4WD)も導入されている。



面白いのは中身が何から何まで変わったのに、内外装のスタイリングのイメージは初代をほぼ踏襲していることだ。SUVとしては低いルーフ・ラインも、柔らかなフェンダーの膨らみも、つり目のヘッドライトや半円と直線を組み合わせたテールライトも、基本的にはほとんど同じ。ちょっと寸詰まり感もあって愛嬌のあるフロントマスクもそのままで、先代同様ベイビー・ジャガーという愛称がよく似合っていると思う。

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