2021.11.27

CARS

あの伝説の名車「ポルシェ906」がやってきた!

ポルシェ・エクスペリエンス・センター東京のオープニングに合わせて、本国のミュージアムからやって来た1台のレーシング・ポルシェ。その由来は? 自動車ジャーナリストの藤原よしおがリポートする。

67年の第4回日本GPで優勝

例えばロサンゼルスは“917”、ル・マンは“メゾン・ブランシュ”など、各国のポルシェ・エクスペリエンス・センターのレストランには、それぞれの場所とポルシェに由縁のある名前が付けられているケースが多い。



そして今回、9番目のセンターとしてオープンした東京のレストランに付けられた名前は“906”。1967年に富士スピードウェイで行われた第4回日本グランプリで、生沢徹氏の駆る906が総合優勝を果たしたことに由来したものだという。

実は、日本でのポルシェの初優勝は第2回日本GPでの904だ。しかし67年は当時のディーラーである三和自動車がエントリーし、本国からチーフ・メカニックのオイゲン・ロイヒリンが派遣されるなどポルシェとして公式に関わったレースであること、そして日産ワークスと渡り合い打ち破ったレースとして、本社でも日本における重要なレースの1つとして認知されているのだ。



センターのオープンに合わせてシュトゥットガルトのポルシェ・ミュージアムからやってきた906のシャシーナンバーは906-108。66年のニュルブルクリンク1000kmでジャン-ピエール・ベルトワーズ、ペーター・ノッカーのドライブで出場し11位完走を果たした個体で、翌年は西ドイツの公共放送ZDFカラーに塗られ、ポール・フレールとライナー・ギュンツラー(レーサー兼ZDFのプレゼンター)がドライブしてコース紹介のカメラ・カーを務めた経歴を持っている。

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