RX-7、シトロエンBX、ジャガーXJ6にポルシェ911とベンツC200
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この1年の総決算は?藤原 ところで皆さんのクルマのパーツ事情はどうですか?渡辺 走るための部品は大丈夫。マツダがFD系のパーツも作り始めたし。あとショート・エンジンも補器類がない状態のが90 万円以下で供給され続けています。
島下 BXは動く部品は問題なくても内外装パーツがやばい。特に樹脂部品がどうにもならないですよ。中古部品すら手に入らないし。荒井 ジャガーも外装パーツは結構厳しくなってきたかな。XJ-Sのヘッドライトとかは難しいですよ。村上 ポルシェはその点大丈夫。ただタイヤ、特にリヤのサイズが特殊で選べなくなってきた。藤原 ついでに、去年皆さんが紹介してくれた愛車たちのこの1年の動向もお聞きしたいんですけど。ちなみにミニはオイル漏れ、水漏れのモグラ叩きを終えたところで煙を吹くようになって、車検ついでにシリンダーヘッドのオーバーホールをしました。整備代は23万円くらい。渡辺 さすがAタイプ・エンジンは安いね。ウチの996は特にトラブルはないよ。車検の時にベルト周りの摺動物を交換したりして35万円くらいかかったけど。
村上 ボクスターもパンクしたくらいで特にないなぁ。3月の車検は諸経費込みで35万円くらいだったね。荒井 XJSも車検が諸経費込みで35万円くらい。思ったよりずっと安かった。12気筒のXJSは、いまのところXJ6や長期リポート車として乗っているメルセデス・300TE(1992)より信頼性が高い。XJSで北海道にも行ったからね。島下 僕のGT-R、実は半年くらい乗ってないんです。100万円分で整備をやろうと去年持ち込んだけど、工場が忙しいのに加えて、まぁ不具合が出るわ、出るわで頭が痛い。例えば長年冷却水を交換してなかったことが原因でヘッドのアルミの部分が腐食していたり、ハーネスがダメで全交換とか。本気でやったら100万円じゃ効かないです。これを維持するの本当に大変だな……と。楽しまない手はない!藤原 確かに古いクルマでハーネスの劣化は火災の原因の1つですからね。より電気に依存するようになった80年代以降のクルマは、これからネックになるかもなぁ。島下 予防整備は大事だけど、壊れることに怯えて、そればかり気にしてもつまらない。ある意味で新車じゃないんだからって気持ちも大事だと思うんです。キリがないし。荒井 自分もいい歳して、こんな状態なのに、クルマだけ新車の状態でいてくれって間違ってるよね。XJ6もメカに言われてますよ。燃料周り、水周りをやったほうがいいけど、どうしたいですか? と。日曜日にちょろっと乗るだけなのか、ちゃんと乗るのかで対応が変わるって。村上 年取ってからの病気と同じ。大手術して延命するか、様子見ながら気持ちよく生きるのか。哲学だな。島下 途中で気持ちが変わるかもしれないしね。BXは最初、ちょっと試してみたいという気持ちだったけど、掃除してるうちに愛着が湧いてきて、今では塗って綺麗にしようかと思うようになりました。村上 そういう意味でも楽しみ方は無限大なんですよ。特に今は自動車100年以上の歴史においてEVもガソリンもディーゼルも選べるという、かつてない面白い状況にあるわけだけど、その中にあって自分の背丈に合わせて色々と楽しめるのが、ちょっと古いクルマのいいところなんだと思います。せっかくこういう時代に生きてるわけだから、古いのも楽しまない手はないでしょ!話す人=島下泰久+藤原よしお(まとめも)+渡辺敏文+村上 政(ENGINE編集長)+荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正
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