2023.01.11

CARS

見に行ったショップを出るときの奥さんのひと言が凄すぎる! NSXタイプRに乗り続けるオーナーの羨ましいちょっと古いクルマ生活とは

1995年型ホンダNS-XタイプRとオーナーの池田さん

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NSX2台持ち

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NSXとの日々が5年続いたある日、近くのショップにタイプRが入庫したという知らせが入った。

「カミさんに言ったら、見に行こう! と。5万kmにしては綺麗だね、なんてことを言ってショップを出ようとしたら、カミさんが言うんですよ。“え? 買わないの?”って」

なんとも羨ましい話である。さらに驚くのは、それまでのNSXは奥さんが買うことになったことだ。

こうして、池田さんはノーマルのNSXとNSXタイプRを乗り比べることができるようになった。



「クーペの方は1年半後に手放すことになるんですけど、それまでどっちを残すか? 考えながら過ごすことができるという至福の時間を味わうことができました」

ノーマルとタイプRの違いについて池田さんに聞いた。

「タイプRは路面からの情報がダイレクトに伝わってくるんですけど、サブフレームをリフレッシュして、さらに良くなりました。狙ったラインを綺麗にトレースする感じのコーナリングなんかは気持ちいいこと、この上ないです。最初に乗ったトヨタMR2はハンドリングがピーキーだったけれど、タイプRは本当に安定しています。これを完全にコントロールできる技術が自分にはないので、ちょっと勿体ないぐらいです。一方のノーマル・クーペは、タイプRに比べると上品でマイルド。当時は同じクルマなのにこんなに違うんだと驚いたものです」

タイプRでは青森、広島、能登と全国いろいろなところをドライブしたという。

「3月25日に鈴鹿サーキットで開催された最後のNSXフィエスタにも行きました。乗り心地はめちゃくちゃ硬いですけど、慣れました(笑)」

一番好きなところは?

「う~ん、やっぱり外観ですね。いま見ても古さを感じない。時代を感じさせない本当に素晴らしいデザインだと見るたびに思います」

ホンダNS-XタイプRの美しい後ろ姿。


タイプRを手放すつもりはいまのところないという。

「いまのクルマは外観に個性がない。たとえばホンダのクルマにトヨタのバッヂを付けても違和感ないと思うんです」
 
18歳のときに受けた衝撃は、池田さんの心のなかでNSXに対する情熱に変わり、燃え続けている気がした。その火が消えない限り、池田さんは純白のNSXタイプRに乗り続けるだろう。

文=荒井寿彦(本誌) 写真=茂呂幸正 撮影協力=龍ヶ崎カントリー倶楽部

(ENGINE2022年7月号)
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