いま買うなら、これでしょう！　550万円以下の予算で手に入る万能SUVのオススメ3台／スバル・アウトバック、DS 4、ボルボXC40

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万能SUVのオススメ3台／スバル・アウトバック、DS 4、ボルボXC40

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クールだけど優しい北欧テイスト

そこからXC40に乗り換えると、ホッとする。発売から4年が経って、日本でもその姿を見ることが多くなったためもあるが、デビュー当時はDS 4とは別の意味でクールに感じたその姿から、北欧生まれらしい優しさや暖かさを感じるようになってきたのだ。

とはいえデザインが色あせたわけではない。とりわけインテリアは、操作系を整理しているのに扱いにくさは感じないし、スイッチやディスプレイの表示が大きいので視認性にも優れる。

電気式セレクターレバーもその1つで、心地よいクリック感とともに前後左右に動かすことで、前後進のみならずマニュアル・シフトもできる一方、DとRの間は一気にいかないようになっている。利便性と安全性が高度に両立している。

シートはDS 4に比べると硬めだが、大きめのサイズでゆったりと体を包み込むような感触で、フランス車とは違う意味で押し付けがましくない。リアシートのヘッドレストが使わないときは前倒しできたり、ラゲッジスペースのフロアがグリップ内蔵で手軽に引き起こしできたり、ワゴンの経験を生かしたユーティリティもボルボを選びたくなる理由の1つだ。

XC40にはマイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、電気自動車があり、今回乗ったのは最前者。550万円以下なのはマイルドハイブリッドのB3とB4 AWDで、今回ドライブしたのはB4 AWDのRデザインだった。

2リッター4気筒ターボは197ps／30.6kgmを発生し、7段デュアルクラッチ・トランスミッション（DCT）を組み合わせる。

デビュー直後のXC40と比べると、マイルドハイブリッドのおかげで、1720kgに達するボディをスッと発進させるようになった。ただし2リッターターボというほどの力は感じず、DCTとしてはレスポンスも穏やか。回り方やサウンドに特筆すべき点がないことを合わせて、ボルボらしいという結論になった。

3台の中でもっとも太く大径のタイヤも影響しているうえに、オプションのスポーツ・サスペンションを組み込んでいたためもあり、乗り心地は骨太で、ごわごわしている。でもダイレクトなショックが抑え込まれているので、ボルボならではの穏やかさは失われていない。

ステアリングの反応がクイックに感じるのも、前述の足のおかげだろう。その後は背の高さを意識させることになるものの、AWDのグリップのおかげもあって、慣れればリズミカルにコーナーをこなしていくことが可能だった。

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