2022.10.23

CARS

ポルシェ911GT3に通じるスポーツ・モデル、「911T」が追加された

ポルシェがタイプ992と呼ばれる現行型911に「T」を追加。同時に日本での予約受注を開始した。設定はクーペの2WD(RR)のみとなる。

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Tはツーリングの意

Tはツーリングを意味し、1968年に初代911Tが登場して以来、軽量化のために贅肉を削ぎ落としたスポーティな仕様を表すものとして使用されてきた。価格やエンジンの出力を考えると現在の911のラインナップの中では「カレラ」と「カレラS」の中間に位置するが、2シーター化や軽量設計、ハンドリング性能を高めたシャシーの採用などから考えると、911でスポーツ性能を極めるGT3の流れに通じるスポーツ・モデルと言えるかもしれない。



カレラと同じ385psユニットを搭載

エンジンは、カレラ同様の3.0リッター水平対向6気筒ツインターボで、最高出力は385ps、最大トルクは450Nmを発生。カレラと同じデュアルクラッチ式8段自動MT(DCT)のほか、7段MTも設定する。0-100km/h加速は、DCT車がカレラより0.2秒短い4.0秒、MT車が4.5秒。最高速度はカレラ比2km/hダウンの291km/hだ。

駆動系にはLSDを搭載するとともにトルクベクタリング機構を採用。またシャシーには「スポーツクロノ・パッケージ」と10mmローダウンした「PASMスポーツサスペンション」、「スポーツエキゾースト」を装備し、カレラS以上に設定される後輪ステアリングもオプションで用意される。



ダークグレーでデザインを引き締める

エクステリアはドア・ミラーやロゴ、リア・グリルのトリムなどをダークグレーで彩っているのが特徴。フロント・ウインドウ上部の染色もグレーで、エグゾースト・パイプはハイグロスブラック、フロント20インチ、リア21インチのカレラSホイールは専用色のチタニウムグレーで塗装。タイヤ・サイズは前245/35、後305/30となる。

インテリアは「GTスポーツステアリングホイール」、電動4ウェイの「スポーツシートプラス」を標準装備し、リア・シートは排除した2シーター仕様となる。遮音材の削減や、軽量なガラスとバッテリーを用いたことなどにより、MT車で1470kg、DCT車でカレラ比25kg減の1505kgという現行911のラインナップで最も軽い車両重量を実現した。

価格は911カレラ・クーペの約100万円高となる1640万円となっている。



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文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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