2022.12.18

CARS

「GT3の4リッター・フラット6がNAエンジンのひとつの頂点にいるのは間違いない!」ポルシェ911GT3の本当の凄さとは?【男なら一度はこんなスポーツカーに乗ってみたい!その2】

ポルシェ911GT3

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あの口ぶりだと、NAは次もある!

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島下
 GT3は992型になって底なし感は増しましたよね。新しいフロント・サスペンションはめちゃくちゃ効いていると思う。911はやっぱりリアが安定しなくちゃというのがあって、991の後期型には後輪操舵が付いた。そうしたら相対的にフロントが足りなくなって、今度はフロントを上げた。自分たちが何をするべきなのか? ずっとストーリーが描かれて螺旋階段を上がってきたんだろうと思う。次期モデルは?

渡辺 GT3は次もこういう路線で出てくるのかな? 次のカレラはモーターになるんでしょう?

島下 いろいろな噂があります。カレラはターボを下ろしてモーターのせるとか。

村上 ポルシェ911はこれまでマイナーチェンジでパワートレイン系を変えてきた。987型のときはエンジンが直噴になり、991型のときはマイナーチェンジでターボになった。だから992型もマイナーチェンジでパワートレインに変更があることは予想できる。

渡辺 991型のときにホイールベースを伸ばして、992型が出たときにパナメーラと同じモーターを収めるスペースがあるギアボックスに変えた。いまニュルでは電気のシールを貼った911がスクープされたりしてますから、電動化の準備は万端かと。そのとき、GT3はどうするんだろう?

試乗車にはオプションのフルバケットシートが奢られていた(89万1000円)。シートの後ろにはクラブ・スポーツ・パッケージのロールケージが装備されていた(無償オプション)。

島下 911GT3RSの試乗会でエンジン担当のエンジニアが、今回はシャシーとエアロダイナミクスに予算を取られて、あまりおカネが回ってこなかったと言ってました。

村上 そうそう。あの口ぶりからするともう1回あるんだと思う。

島下 で、彼は自然吸気専門なんですよ。彼に仕事があるということは次もNAがあるということ。

渡辺 550psで9500rpmまで回るとか。

荒井 本当にGT3のエンジン素晴らしいよね。

島下 電気モーターだと力はどこからでも出せるし、パワーも出せる。しかも駆動配分も自由自在だと。それがいいって言うじゃないですか。でも、それを超えるものがGT3にはある。駆動配分が自由にできないからこそ、RRのあの感じがあるんですよ。

渡辺 回して嬉しいクルマって減ってきていると思う。みんなダウンサイジング&ターボで。自然吸気は回して得られる快感がある。GT3の4リッター・フラット6がそのひとつの頂点にいるのは間違いない。

村上 GT3にはため息が出た。

島下 次が出るんですよ。次こそ買いましょう!

語る人=島下泰久+渡辺敏史+村上 政(ENGINE編集長)+荒井寿彦(ENGINE編集部/まとめ) 写真=茂呂幸正

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■ポルシェ911GT3
駆動方式 リア縦置きエンジン後輪駆動
全長×全幅×全高 4573×1852×1279mm
ホイールベース 2457mm
車両重量 1470kg(車検証)
エンジン 直噴水平対向6気筒DOHC
排気量 3996cc
最高出力 510ps/8400rpm
最大トルク 470Nm/6100rpm
変速機 7段デュアルクラッチ式自動MT
サスペンション 前 ダブルウィッシュボーン/コイル
サスペンション 後 マルチリンク/コイル
ブレーキ 前&後 通気冷却式ディスク
タイヤ 前/後 255/35ZR20 315/30ZR21
車両本体価格 2296万円(試乗車2955万1000円)

(ENGINE2022年12月号)

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