2023.10.28

CARS

「日本の誇りの一台! by 日下部保雄」 総合第7位は世界最速FFのあのクルマ? 自動車評論家41人が選んだ「2023年いま買いたいクルマのランキング!」

第7位は世界最速FFのこのクルマ!

全ての画像を見る
雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。今年のテーマは原点に帰って僕たちクルマ好きの欲望を一番刺激するクルマ、愛することができるクルマは何かだ。41名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員、そして今年はEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員も加わって、2023年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。まずは2023年版のホット100に選ばれた上位20台をカウントダウン形式で発表する。第7位に選ばれたのはこのクルマ!

advertisement


第7位は、ホンダ・シビック(タイプR含む)! 175pt

今回シビックに投票したジャーナリスト/編集部員は18人。本企画ではシビック全体をまとめた得点となるが、なかには「タイプR」を指名投票した人も(私を含めて)8人いた。さらに、「街なかをゆっくり走らせても楽しい」と語る塩見智さんに「50歳過ぎのオジサンでもギリギリ手が出せるデザインになった」と喜ぶ編集部・新井さん、そして「性能云々もさておき、大人の嗜好に耐えうる意匠となったタイプR」と評する渡辺敏史さん……のお三方も、指名でなくとも投票の最大の理由がタイプRだったことを示唆している。



また「現在納車待ち」という森屋さんや「可変ダンパーで乗り心地も良い」と語る新美さんなど、EPC会員のみなさんの間でも、シビックといえばタイプRの人気はすこぶる高い。

そんなタイプRは「ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで市販FF車世界最速の称号を持つ」(斎藤聡さん)というとおり、世界最速のFF車であることが聖地のラップタイムで証明された。加えて「やっぱりサーキットを走ると楽しい」(佐藤久実さん)や「ホントはこんなに凄くなくても、否、速すぎない方が良い」(大井貴之さん)と、腕利きで知られる先生方がこぞってサーキットでの速さや楽しさを絶賛する。さらに日本自動車産業を長らく観察してこられた日下部保雄さんをして「日本の誇りの一台」といわしめる性能は、本物中の本物ということである。

もっとも、歴代3世代がすべてニュル最速タイムを叩いてきたタイプRは、もはや速くて当たり前。パワートレインやアシまわりなどの基礎技術を3世代にわたって進化・熟成させてきた最新のタイプRは、速いだけでなく滋味深いのが魅力だ。

「初代インテグラタイプRが2番になってしまうほど一番好き」という飯田裕子さんの言葉などその味わいに感銘を受けた証拠だし、乗り心地に厳しいことで有名な国沢光宏さんも「ファミリーカーになる」と認めるところだ。純粋な内燃機関を積むタイプRはこれが最後ともウワサされており、それはまさに「ひとつの完成版といえる仕上がり」(藤野太一さん)というほかない。

ただ、タイプRがこれだけ高評価なのもシビック自体のデキが素晴らしいからでもあり、そこを評価する声も多かった。とくにハイブリッドの「e:HEV」はプロの間でタイプRに負けないくらいの高評価で、清水草一さんは「私はシビックe:HEVの大ファン」と断言するほどだ。

ほかにも「制御は世界トップ」(山本シンヤさん)や「4気筒エンジンは素晴らしい(高平高輝さん)」、「ハンドリングやパワートレインの楽しさがある」(石井昌道さん)、「ピュアでリニアリティの高いドライブフィールはこのクラスで唯一無二」(大谷達也さん)といった評価もすべてe:HEVに向けられたものだ。

「1.5リッター直噴ターボ、2.0リッターのフルHV、タイプRとニーズに応じた選択肢が用意され、それぞれに操る悦びが得られる」(藤島知子さん)というシビックは、いったん速さや走りを追求しはじめたら妥協しない(できない?)「ホンダのホンダらしさが詰まった1台」(編集部・上田さん)ということだろう。

ホンダ・シビック
全長×全幅×全高=4550×1800×1415mm(標準モデル)。ホイールベース=2735mm。車両重量1330kg~。フロントに搭載される2L 直4ターボは最高出力=330ps/6500rpm、最大トルク=420Nm/2600~4000rpmを発生(タイプR)。車両価格=319万円(LX)~

文=佐野弘宗

ホンダ・シビックには18人が投票!
佐野弘宗17pt+藤島知子17pt+山本シンヤ16pt+塩見智15pt+清水草一14pt+上田純一郎11pt+大井貴之10pt+新井一樹9pt+飯田裕子9pt+国沢光宏8pt+佐藤久実8pt+日下部保雄6pt+高平高輝6pt+藤野太一6pt+石井昌道5pt+渡辺敏史4pt+大谷達也3pt+斎藤聡3pt+EPC8pt

シビックに投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はこちらでチェック!
◆「選ぶのは、最後に取っておきたい面白いエンジン車だ!」 自動車評論家がいま本当に欲しいクルマを選ぶ! 佐野弘宗の第1位は男らしいあのスポーツカー
◆「クルマ選びで揺れているいまの私自身の気持ちが表れている!」 自動車評論家がいま本当に欲しいクルマはこれ! 藤島知子が選んだマイホット20 1位はドイツあのスーパースポーツ
◆「もっと乗っていたいか、もう一度乗りたいか!」 自動車評論家がいま本当に欲しいクルマ20台を選んだ! 山本シンヤの第1位は国産のあのクルマ
◆クルマは高くなったのに収入は上がらない! さあどうする? 自動車評論家がいま本当に欲しいクルマはこれ! 塩見智が選んだマイホット20 1位はドイツあのスポーツカー
◆「還暦過ぎのクルマ選び!」 モータージャーナリストがいま本当に欲しいクルマはこれ! 清水草一が選んだマイホット20 1位は国産V8自然吸気エンジンのあのモデル

(ENGINE2023年9・10月号)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement