2025.06.29

CARS

空冷ポルシェが蘇る秘密の場所 京都の秘密基地のようなガレージでポルシェをレストアするエンスージアストがいた!

ドンガラの356Bは1962年型の75psエンジン搭載車。ここで蘇るのを待っている。

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クラシカルな911でもやや狭いアプローチを登っていくと森の手前にある大きなガレージと、色とりどりのポルシェやVWたちが見えてきた。ここの主はなんと小学生の頃からの、まさに筋金入りの空冷水平対向エンジン車愛好家だという……。

小学生の時から乗っている

クルマ趣味の方向性が子どもの頃の原体験によって決定づけられるケースは多々あるが、京都で2台の空冷ポルシェ911を愛用している竹市剛さん(61歳)も、見事にそのパターンにハマった好事家だ。

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かつて竹市家には地域名が一文字、登録番号も一桁の、いわゆるシングルナンバーのフォルクスワーゲン・タイプI 1200が2台あったそうだ。1台は父親用、もう1台は母親用である。

「私が小学生の頃、父親がクルマ屋から動かない1963年型の白いビートルを買ってきて、それを直してファミリーカーにしました。さらに私が中学生になると、父親は会社の人から譲ってもらった1964年型のグレーのビートルを増車。この1964年型は現在も私が自宅と実家を結ぶ足として使っているので、いまもそこにいます」

文中に登場したビートルなどの写真も大切に保管されていた。ホイールは914用の6Jのフックス。京5ナンバーのビートルはいまも竹市さんの移動の足。なお34歳の愛息も1973年型タイプI1303に乗る。空冷水平対向好きは受け継がれている。

なお、往時に母親が乗ることになった白いビートルのほうは、錆びてしまってフロアが朽ちたことにより、残念ながら竹市家がビートル2台体勢になった1年後ぐらいに廃車になってしまったそうである。

こうして空冷水平対向エンジン車が身近なところにある環境で育った竹市さん。それゆえか大人になると取り扱い車種の中にフォルクスワーゲンもある輸入車関係の仕事に就いた。メカニックとして5年務め、その後はサービスフロントとして活躍。管理職になってからは名古屋や九州にも赴任したが、2022年4月に早期退職している。

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