2025.10.11

LIFESTYLE

築28年ですっぽりと森に飲み込まれた建築家の自邸 夫はポルシェ、妻はカングー 愛車が大活躍する素敵な田舎暮らし 

梶原邸が完成したのは1997年。家の完成時は周りに大きな木がなかったが、あっという間に森の中の一軒家のようになってしまった。

全ての画像を見る

クルマは生活の道具?

梶原さんの最初のクルマは、マツダ・プロシードの4代目。当時はオフロードのバイクが趣味で、それを運ぶために選んだピックアップ・トラックだ。運転席の後ろにある+2の座席に、小さかった子供たちを乗せてこの小砂に通った。実は那珂川町は、県内で唯一鉄道が通っていない市町村で、バスの便も限られている。クルマがないと生活が難しい地域だ。こちらに拠点を移してからは、それまで運転しなかった奥さんの紀子さんも、運転の必要に迫られた。彼女が最初に選んだクルマは、オペル・ヴィータ。以来、梶原家は2台体制である。

advertisement


日本で最も美しい村のひとつ、那珂川町小砂の里山の風景をバックに。この下は美しい棚田だったが、農家の方が亡くなった途端草むらになった。

今は、ポルシェ・ボクスター(2013年式)と、ルノー・カングー(2020年式)に乗っている梶原さん夫妻。「クルマが趣味というより、生活のための道具として好きなんです」と語るが、なかなかどうして。これまでの車歴を伺うと、興味深いクルマと共に人生を歩んでいる。

プロシードを手放した梶原さんは、ホンダ・ビートに乗り換えた。「ところが家族に不評」で、初代のルノー・カングーに乗り換える。通勤に遠出に便利で走って楽しいクルマだったが、26万キロ乗って廃車となり、アウディA3に乗ることに。ドイツ車に興味が湧いたことと、デザインが気に入ったのが選んだ理由だ。「運転してみてとても良くできたクルマだと感じた」ものの、大きな“欠点”があった。毎日大学まで片道50kmの距離を運転していると、快適すぎて途中で眠くなるのだ。

イタリアン・グレイハウンドのエアラちゃんもドライブ好き。

それでは大変と、より刺激的な996型のポルシェ911(2002年式)に乗り換えた。「もっとも、最初の数万キロはその良さが分かりませんでした。ところがある時から運転のコツをつかんで。それからは、毎日の運転を楽しんだものです。もちろん、眠くなることはありません」。そんな996は子供たちにも好評で、成人してからも2人を後席に乗せて、家族4人で出かけることもあった。

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement