2022.07.14

CARS

これはもう僕の知るボルボじゃない! 電化の強まった2台のボルボSUV、XC90&60に乗る!!

XC90リチャージPHEV T8 AWDインスクリプション

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ボルボのSUV、XCシリーズのXC90とXC60にラインナップされるPHEV(プラグイン・ハイブリッド)モデルが改良を受け、早速試乗。大幅に進化したのはモーターとバッテリーだけかと思いきや、走りのキャラクターも、完全に新しい世代へ生まれ変わっていた。

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スーパーチャージャーが不要になるほど強力なモーター

ボルボの上位車種のPHEVがロングレンジの新バージョンへ進化した。都心を起点に箱根を中継地とし、XC90とXC60に乗る機会を得たのだが、朝早いためボーッとしていた頭の中が、走り出して間もなく一気に晴れた。

XC60リチャージPHEV T6 AWDインスクリプション

それは電動化に関する進化の速さと、ソフトウェアが担う範囲の大幅な拡大に対する、いわば恐れに近い感覚だった。これはもう、僕の知るボルボのPHEVじゃない。BEV(純電気自動車)のC40そっくりだ。以前乗ったPHEVたちならとっくにエンジンがかかるはずなのに、ひたすらモーターだけでどんどん加速していく。


それほど走りは違うのに、XC90はサブネームが、“ツイン・エンジン”と呼ばれていた6年前の登場時と比べても、内外装ともさほど変わっていない。XC60はGoogleと共同開発の新しいインフォテインメント・システムも加わったが、XC90もXC60もいずれもパワートレインの基本は従来通りだ。

前輪を2リッター4気筒過給エンジンが8段ATを介し駆動。クランクシャフト直結の発電機を兼ねる1つめのモーターがアシストし、さらにリアアクスルの2つめのモーターが後輪を駆動する。外部からの給電が可能だが、200V普通充電のみの対応となっている。



鍵は電動化部分の性能の伸びしろだ。前後モーターの出力は改良前に比べそれぞれ約1.5倍と1.6倍。バッテリーは重量こそ19kg増したが、配置するセンター・トンネルのスペースは変わらず、車内側への変更はほぼないのに容量は1.6倍だ。

結果、モーターのみの航続距離もほぼ倍増である。電気の守備範囲が増えた分、機械損失を減らすため内燃機部分はターボは残すもスーパーチャージャーが廃され、単体出力は下がった。しかしトータルでのシステム出力はさほど変わらず、トルクは特にXC90で大幅に増している。


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