2021.11.12

CARS

最新ミニ6台まとめてイッキ乗り! 人気の理由がわかりました! 


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新井 BMWが手がけた最初のミニは頑なに3ドアだけだったでしょ。いたずらにミニのブランドを安売りしないって、クラシック・ミニのイメージをしっかり受け継いだという姿勢を崩さなかった。

藤原 元来のファンには拒絶反応多かったですからね。まず最初のミニで世界のミニ・ファンを説得したってこと。

上田 それだけの内容だった。最初のミニはトグルスイッチとか、ボンネットにつくヘッドライトとか、新規興しで構造的にも凝っているなどお金がかかってた。あとショールームもBMWから独立させて、CIも統一して展開するって戦略も功を奏した。



荒井 若い人へのアピールも上手かったよね。ホームページの作り方とかも。

村上 ミニの本質は何か、ミニ的なものは何か、イギリス的なものとは何かをドイツ人が徹底的にマーケティングして考えた。それが試行錯誤を繰り返しながら20年かけて確立されたってことでしょう。

ミニらしさってなんだ?

村上 だから、ミニが面白いのはイギリス的なんだけど、本当のイギリスではなくて、イギリス的なものとは何かを考えて出てきたモノってところだと思うんですよ。その魅力の1つはクラスレス。老若男女、お金持ちでもそうでなくても乗ってサマになる。メルセデスから乗り換えてもシャビーな感じがしない。ロールス・ロイスと2台ガレージに並べても違和感がない。

荒井 藤原さんが乗ってるローバー・ミニもそうだもんね。あのミニもお金持ちから売れたわけでしょ。

藤原 今のミニも実用車というより、そうしたファッション性など、アイコンとしてのミニを抽出するのがうまかったってことでしょうね。



村上 思想とか、精神とかね。そうしたものは、実は表面、つまりディテールに宿っている。今回、他と違うものとして強烈に印象に残ったのが、Aピラーが立ってることだった。

上田 オープンは特に感じますね。

村上 最近のオープンカーはAピラーが迫っていて開放感が薄い。醍醐味がないのよ。でもミニは屋根を開けた瞬間から空が迫ってくる。オープンカーのメリットがすごく大きい。

藤原 オリジナル・ミニにオープンはないんですけどね。

村上 昔のミニにはないけど、今のミニの在り方を象徴するモデルになった。それは精神を引き継ぎ、ディテールを追求していった結果、新しい世界を構築したといえるよね。

運転席正面の液晶ディスプレイは、マイナーチェンジ前のJCW GPが先行で採用していたものと同じタイプに。基本となる室内の造形は変わっていないが、中央メーター左右のエア・ダクトがパネルと一体型になった。ステッチ入りのステアリングはオプション設定。


荒井 僕がミニらしさを感じるのはセンターメーター。もはやメーターではないけど、あれはミニにしかない。

村上 精神を受け継いだんだけど、役割に固執しなかった。顔だって誰がみてもミニだけど、比べると違う。

藤原 BMWが作った最初のミニのデザインが秀逸なんですよ。ライトの位置、ルーフとのバランスみたいな基本が。黄金率を守っていれば、もうミニにしか見えなくなる。

上田 フェイスリフトの発表の時にインタビューしたデザイナーも言ってましたよ。ルーフ、ガラスエリア、ボディの3層構造になっていて、あとは丸目のライトが基本だって。

村上 途中でクーペとかロードスターとか作って試行錯誤しながら、拘りと柔軟性をもって20年ミニを育ててきた結果だよね。

革とスウェードの2トーン・シートはオプション設定。


藤原 顔も最初はメッキの横ルーバーだったでしょ。それが今やルーバーがなくグリルの縁取りだけ。でもミニにしか見えない。

荒井 デザインが上手い証拠ですよ。

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