2022.09.25

CARS

BMXのトランスポーターとして大活躍のルノー・カングーと緑のポルシェ911カレラ2の2台持ち! 納屋のような木造ガレージは大事な遊び場

ポルシェ911カレラ2(1990)とトランスポーター代わりのルノー・カングー(2004)。

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転機は結婚

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転機が訪れたのは22歳の時だ。結婚して、2ペダルのクルマが必要になったのである。ガソリン臭く、エアコンもよく効かず、夏はうちわと着替えを持参してもらっていた彼女のため、1001からフォルクスワーゲン・ポロに乗り換えた。「もういいかな、って思ったんですよ」と当時を振り返る。でも、4年間しか乗ってませんね? と尋ねると「おっしゃる通り、またすぐ欲しくなったわけです」と苦笑い。その後ポロがゴルフGTIになったのとほぼ時を同じくして、祐介さんはまたしてもM2の、今度は1028を手に入れてしまう。2台持ちはこの時からで、基本、奥様用の新車と、祐介さん用のお尻を滑らせて遊べるユーズド・カー、というのが柴田家の基本となった。

当然1028も遊べるように手が加えられていったのだが、この2台を収めるべく建てたのが、母屋と対になるガレージだ。福島という場所がら冬場は相当寒いのだが、強固で機密性の高いものではなく、隙間から風の抜ける、いかにも人が手で作ったような温かみが感じられる。

「箱が好きなんですよ、大切なものが入っている感じがして。このガレージも、好きなクルマを入れるための箱なんです。でも、頑丈な車庫というよりは英国のバックヤードのような、納屋みたいにしたくて」

確かに寒さも厳しいが、意外とこのあたりは夏場の暑さもかなりのもので、隙間風が心地いいのだとか。油脂や足まわりの交換程度の整備は自分でこなす祐介さんだが、それまでは露天の駐車場だったこともあり、まずは愛車たちのための箱を、という思いが強かったようである。



ところがせっかく母屋とガレージが完成したのに、わずか半年で転勤になってしまう。職場にここまでイジったクルマでは行けない、ということで、いったん1028だけが収まることになった。

「だから建てて3年くらい、1028のための家でしたね(笑)」

M2の代わりに転勤先で乗るのは、プジョー106S16になった。

「これはサイコーに楽しかった。まさに自由自在にクルマを滑らせられる感じでした。サーキットでシトロエン・サクソと一緒に走っていると、もう、お互いにスライドしっぱなしで……」

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