2022.10.09

CARS

証券会社を辞めてポルシェ専門誌の編集者に! 愛する911タルガに19年間乗り続けるオーナーの情熱のポルシェ・ライフとは

2つのポルシェ専門誌に都合28年携わってきた関友則さんが乗る911タルガ(1989年型)。

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毎週1回のドライブが習慣

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以来タルガは関さんの趣味車兼関家みんなのアシとなり、普段の買い物から行楽まで、なんでも1台でこなすことになった。購入当初は漏電に気づかずバッテリーを何度も取り替えたり、漏れたオイルがヒートエクスチェンジャーに触れ白煙を吹いたり、治しても治しても次々違うところから染み出すオイル漏れに悩まされたりしたが、18年の間にエンジンと変速機の内部以外、ほぼすべてに手を入れた。おかげで今は素晴らしいコンディションを保っている。

徹底した整備に加え、週1回のドライブも、この状態を維持するのに役立っている。晴れた日の休日、ソフト・トップをはずして、近くの海岸線沿いをひとっ走りするのは、関さんの大切な習慣なのだそうだ。

「忙しくて乗れないとエンジンが眠くなるし、元気に回せば俄然調子が良くなる。変化がすぐに分かって楽しくて、ぜんぜん飽きないですね。基本は車内で永ちゃん(矢沢永吉)のアルバムを流しているんだけど、1960年代、70年代の洋楽を聞きながらタルガを走らせると、ココロが整ってくる感じがするんです」

車高は2度調整してほぼ水平の姿勢に変更し、ホイールアーチとタイヤのバランスは理想の状態になったという。目指したのは「タルガの走行性能を損なわない範囲でのシャコタン」出そうだ。

先日、幼い頃から助手席に座っていた息子の遼太郎君がMT免許を取得。免許返納まで乗ったら、タルガは彼に受け継いでもらうか、いっそ僕の棺桶にして欲しい、と関さん。とことんゾッコンなのだった。

そんな彼に、思い出のあの頃の911ターボがもし手に入るなら? と少々意地悪な質問をしてみた。

「もちろんくれるならもらうよ。いや、冗談だけど(笑)。でもそれだけの予算があるなら全部タルガにつぎ込んで、今のベストなコンディションを維持するのに使いたいよ」

いやはや関さんのタルガへの情熱は、19年目の今なお、まったくもって収まる気配がないようである。

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文=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=山田真人

(ENGINE2022年7月号)

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